文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集1]木を育てて、伐(き)って、使おう。森林の循環

3/23

滋賀県

[多様な“森林づくり”のカタチ]
滋賀の森林は、琵琶湖や淀川流域の水源であるだけでなく、土砂流出の防止や二酸化炭素の吸収など、重要な役割を果たしています。しかし、社会情勢やライフスタイルの変化によって、手入れの行き届かない森林がみられるようになるなど、様々な問題を抱えています。

■企業×滋賀の森×地域 好循環で「やま」の課題を解決したい
一般社団法人 栗東市観光協会事務局
山口 翔太郎さん

◆地域に還元できる仕組みづくり
日本のほとんどの森林は人の手が加えられています。そのうちの人工林では、50年前に植えられた多くのスギやヒノキがいま伐採期を迎えていますが、山間の地域に暮らす人が減って、森林が手入れされず放置されて「やま」が荒れています。
そこで、県から「滋賀の森のために何かしたい」と考えていた企業・三機工業(株)を紹介してもらい、栗東市観光協会が連絡やイベント運営を行い、金勝生産森林組合とともに「森林の保全」と「森林空間の利活用」のために企業からの資金を活用しています。企業の方には昨年、植樹の前段階となる皆伐(かいばつ)※の見学と、手作業の枝払いを体験してもらいました。
※森林の一区画の木をすべて伐採・収穫すること

◆まずは「遊び」から!
「やま」や森林をフィールドにした「遊び」を入口にして、林業や農業の担い手不足の地域に人を呼び込み、そうした地域に関わりを持つ人を増やしていきたいと考えています。
都会に住む人に一度「やま」遊びに来てもらって、ハイキングや森林ヨガ、マウンテンバイクなどのイベントを通して、森林を体感してほしい。それが県産材や琵琶湖、地球環境に目を向けるなど、普段の生活の変化につながっていくことを願っています。

■「やま」を健康にするアクションを起こそう!
普段の暮らしに、少しだけ「やま」を取り入れるライフスタイルは、私たちの心や体をリフレッシュし暮らしを豊かにしてくれるだけではなく、「やまの健康」につながります。「県民アクションガイド」では、気軽に「やま」を楽しめる12のアクションを紹介しています。ご自身に合った、「やま」や森林との関わり方を見つけてみてください。

▽森林で遊ぶ 水源の森オータムフェスタ
2024年10月5日(土)10:00~15:00(予定)
県立近江富士花緑公園植物園にて森や木に親しめる展示や体験、林業技術の実演など、山と森の魅力がいっぱいのイベントです。

▽企業×滋賀の森林 琵琶湖森林づくりパートナー
企業も「琵琶湖森林づくりパートナー」として、森づくりに参画しています。「琵琶湖森林づくりパートナー」について詳しくはホームページをご覧ください。

▽新愛称「こんぜ天馬の森」
ネーミングライツパートナーにより、「県民の森」(栗東市荒張・観音寺)の愛称が「こんぜ天馬の森」になりました。

▽森林で学ぶ
「森の探究科」(伊香高等学校)
県立伊香高校では令和7年度から「森の探究科」が新設されます。
滋賀県北部地域の豊かな自然環境、森林資源などを活用し「森で学ぶ」をコンセプトに、体験・実践を重視した学びを通して、「生きる力」を地域とともに育みます。

▽「森づくり県民講座」受講生募集

場所:林業普及センターおよび周辺森林ほか
申込先:林業普及センター(〒520-2321 野洲市北桜978-95)
申込方法:しがネット受付サービスまたはメール、郵送でお申し込みください。
詳細は「県民講座」のホームページをご覧ください。
【電話】077-587-2655
【E-mail】dj02@pref.shiga.lg.jp

▽「滋賀もりづくりアカデミー」受講生募集
林業への就業を目指す方へ新規就業者コース(後期)
募集定員:3名程度
受講経費:無料(テキスト代などは実費負担)
応募資格:
・申込時点の年齢が45歳未満の方
・普通自動車運転免許を有する方
・林業への就業の意志のある方
応募締め切り:令和6年8月9日(金)

お問い合わせ:滋賀県森林政策課
【電話】077-528-3918
【FAX】077-528-4886
【メール】dj00@pref.shiga.lg.jp

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU