学校だより 輝く 大滝
『やりきる やりぬく やりとげる』~確かな学力・行動力を身につけた大滝っ子~
令和6年(2024年)多賀町「広報たが」特別号
多賀町立大滝小学校
文責:前校長 藤谷 忍
◆感動的な4人の卒業式!
去る3月19日に、我が大滝小学校の卒業証書授与式を挙行しました。今年の卒業生は、大滝小学校史上最少人数の「4人」でした。私にとっても、最後の「卒業証書授与」となり、感慨深い卒業式でもありました。4人の卒業生は、1人ずつの出番と存在感があり、まさに「主役」として凜とした姿を見せてくれました。人数は少なくとも「私は大滝小学校の卒業生です!」と、胸を張って言い切れる中学生になってほしいです。この原稿が「広報たが」として発行される頃には、私は「地域のおっさん」になっています。大滝小学校の元校長として、4年間で感じたことをお伝えします。
◆4年間で感じた大滝小の良さ…
「コロナ禍でも、学校行事をたくさん実施できた。」
着任した4年間のうち3年間をコロナ禍に苦しみましたが、それでも小規模校の特権として、感染予防に配慮しながら、ほとんどの学校行事が予定通りに実施できたことは「小さな学校の大きな幸せ」でした。
「親切でやさしい子どもが多い。」
大滝地区の風土だと思います。4年間のいろんな場面で感じたことですが…、「親切でやさしい子どもが多い」ことに感動しました。
「おとなしくても、自分の意志や考えをもっている。」
「大滝小の子どもはおとなしい」と言われたことがあります。たしかに交流学習では、緊張しておとなしい姿が見られます。しかし、私の分析は、「おとなしくても自分の意志や考えをしっかりと持っている」です。ご安心ください。
「親も子も、耐性がある。」
いろんなことに粘り強く取り組める子どもが多いと感じます。これは祖父母両親を含め、家族の姿を見て育ってきたことが大きいと考えます。「合い言葉」通りです。
「居心地が良い。(ふだん着の付き合いができる)」
私は地元の人間でもあり、保護者も含めて地域の方々をたくさん知っています。ふだん着の関わりができ、「居心地の良い学校」でした。
◆私が感じた大滝小の課題…
「遠慮しすぎたらあかん!」
大滝小の子どもは、控えめで奥ゆかしいところがあります。人数が少ないので、仕方のないことかもしれませんが…。しかし、「遠慮しすぎたらあかん!」自分に自信を持って、「キラリと光る大滝っ子」を目指して欲しいです。
「良い意味でのわんぱくさが必要!」
「わんぱくでもいい!たくましく育って欲しい!」このフレーズは、私が子どもの頃の某ハム会社のCMで使われた台詞です。これからも、大滝の子どもたちの強みにしていって欲しいと思います。
「大滝地区の町づくりなくして、大滝小の存続はない!」
子どもの数が減ってきました。学区外からの入学も受け入れていますが、やはり大滝地区の「斬新な町づくり」なくして大滝小の存続はないと断言します。次代を担う若い世代が「一枚岩」になって取り組んで行かなければならない課題です。
→大滝小学校
【有】5-5626【電話】0749-49-0313
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