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多賀町立博物館

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滋賀県多賀町

◆お知らせ 多賀町立博物館研究発表会
多賀町やその周辺でおこなわれている研究や普及啓発活動を紹介する研究発表会を毎年開催しています。今年もさまざまな分野の方に興味深い発表の準備をしていただいています。地域について色んな視点でよく知りたいと思われる方など、ぜひお気軽にご参加ください。
日時:3月8日(土)13:30~17:00
場所:あけぼのパーク多賀 2階 大会議室
参加費:無料
お申し込み:不要

◆博物館コラム
▽大雪に気をつけましょう
今年は10年に1度の大雪の年と言われています。そんな話をすると「去年も『10年に1度』って言ったじゃないか」とか「今年の冬は暖冬だって言っていたじゃないか」と言われそうです。確かにその通りなのですが、もしかすると今年は暖冬ですが2年連続の10年に1度の大雪になるかもしれないのです。
まず10年に1度ですが、気象庁では30年間の気象データの中でベスト3になるような気象現象を「10年に1度」と言っています。そのため場合によっては3年連続で10年に1度ということもありうるのです。そして本当に大雪が降るかですが、地球温暖化により以前なら雪になるはずの冬の水蒸気が最近は雨になるため全体としての降雪量は減っています。ただ温暖化のため日本海で蒸発する水蒸気が多くなっているため気温が低い場合はこれが大雪になる可能性があるのです。
そうしたことから今年の冬に今まで以上の大雪が降る可能性は十分にあります。皆さん大雪にはどうぞお気をつけください。

▽盛り上がった理科野外実習
多賀町立博物館は町内小学校6年生対象に、アケボノゾウが発見された場所で理科の野外実習を毎年実施しています。今年度も10月から11月にかけて実施し、子ども達が本物の化石に触れて活き活きと学習する姿を観ることができました。野外実習で見つかる化石は植物が大部分で、貝や昆虫などはごく稀にしか見つかりません。しかし、今年は野外実習を始めて以来の大発見に巡り会うことができました。
10月31日に実施した大滝小学校の発掘体験の終盤、上田心桜さんが「木みたいけど何だか変?」と糸本学芸員に黒いかけらを見せにきました。糸本学芸員は「硬いし、割口のようすや形が木ではない!これ骨や!どこにあった?」と即答。やりとり聞いていたともだちも集まってきて「すごい!」と歓声。現場は一気に興奮状態となり「私も見つけたい!」と目の色を変えて周辺を掘り始めることになりました。周辺を詳しく調査してみるとシカの手の3つの部位が確認できました。その後、多賀小学校、県教育センターそして親子化石発掘体験と同じ場所で実習がおこなわれましたが「上田さんの発見に続け!」と活気溢れる発掘となりました。その熱意が通じたのでしょうか、同じ個体と思われるシカの大腿骨やカメの甲羅といった貴重な化石の発見が続き、高揚した状況で今年度の野外実習すべてを終えることができました。
多賀町立博物館は、「アケボノゾウとともに育つ多賀の子ども達」を学校連携の合い言葉として、今後も本物に触れることのできる野外実習を継続して行きたいと考えています。

→多賀町立博物館
【有】2-2077【電話】0749-48-2077【FAX】0749-48-8055

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