■「増える大腸癌」
日本人の死因で最も多いのはがんで、その中でも大腸がんは臓器別がん死亡者数の上位を占めます。
特に女性ではがん死亡原因の1位、男性も肺がんについで2位(2021年人口動態統計がん死亡データ)となっており、日本人にとって注意すべき疾患となっております。
大腸がんになれば腹痛や血便、便通異常などの症状がでるものだとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は早期の大腸がんは自覚症状がほとんどなく、大腸がんの約半数の方が健康診断や人間ドックで指摘され診断されています。
大腸がんは治りにくい病気なのかというと、治療の進歩により早期に発見され適切に治療を受ければ治りやすい病気にもなってきております。
早期発見・早期治療のためにも大腸がん検診をうけることが推奨されています。
大切なご家族やご友人、何よりもご自身のためにも自覚症状がでる前に一度かかりつけ医にご相談してください。
大津市医師会 西田 吉宏(にしだ よしひろ)
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