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健康アラカルト

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滋賀県大津市 クリエイティブ・コモンズ

「坐薬の使用方法について」
坐薬は効果発現が早く、服薬困難な場合でも使用できるといったメリットがあります。使用の際、冷蔵庫で冷えた坐薬は、数分間室温に戻すか、手で少し温めてください。スムーズに入らない場合には、水やワセリン、オイルなどを塗ると挿入しやすいです。また、坐薬は「油脂性基剤」と「水溶性基剤」の2つのタイプに分けられます。
・油脂性基剤→解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)など
・水溶性基剤→吐き気止め(ドンペリドン)、けいれん止め(ジアゼパム)など
複数の坐薬が処方された場合、正しい順番で使用しないと十分な効果が得られません。
基剤が同じ場合は、効果を早く期待したいほうの坐薬を先に入れ、その後、5分ほどあければ次の坐薬を入れていただいて構いません。一方、基剤が違う場合は、水溶性基剤の坐薬を先に入れます。その後、30分以上の間隔を空けてから、油脂性基剤の坐薬を入れてください。理由としては、逆に使用すると、水溶性基剤の坐薬の有効成分が油脂性基剤に取り込まれ、吸収が阻害されてしまうからです。坐薬をもらわれるとき(特に複数出ている時)は基剤がどちらであるかを確認するようにしてください。
また、保管方法は基本的に油脂性基剤の坐薬は冷所保存、水溶性基剤の坐薬は室温保存となります。
坐薬の種類によっては多少異なることもありますので、詳しくはかかりつけ薬局へお問い合わせください。
大津市薬剤師会 大西 延明(おおにし のぶあき)

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