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祝 ユネスコ「世界の記憶」登録

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滋賀県大津市 クリエイティブ・コモンズ

■「智証大師円珍関係文書典籍(ちしょうだいしえんちんかんけいもんじょてんせき)-日本・中国の文化交流史-」
大津市にある天台寺門宗の総本山・三井寺(園城寺)が所有する国宝「智証大師円珍関係文書典籍」が、5月24日にユネスコの「世界の記憶」へ登録されました。対象の文書は智証大師円珍が持ち帰った唐時代と平安時代の文書で、日本と中国の文化交流を伝える記録として注目されています。特に、唐の役所が発行した通行許可書(現在のパスポートにあたるもの)「過所」は、唐代の書式を完全な形で伝えており、世界で唯一現存する貴重な文書と言われています。
今回の登録は、1,100年前の円珍の自筆文書や日本と中国の貴重な歴史文書が、そのまま大切に保管され、受け継がれてきたことが評価されました。

◇世界の記憶とは?
貴重な文書や絵画、映像フィルムの保存や活用を目的としてユネスコが1992年に始めた事業。「国際登録」と「地域登録」の2種類があり、国内の「国際登録」は今回で8件目。

◇三井寺広報僧「べんべん」
智証大師円珍(814-891)は、平安時代の高僧だべん。853年から858年までの5年間、中国(唐)に渡り最新の仏教を研究し、日本に伝えたんだべん。その後、延暦寺の第5代天台座主をつとめるとともに、園城寺を再興し、日本仏教の発展に大きな足跡を残したべん。

◆今回登録された文書の一部を公開!
歴史博物館 ミニ企画展「三井寺の唐時代のパスポート」
唐時代の「過所」や「公験(くげん)(通行証明書)」を展示。
大津に残る世界的な文化財について紹介します。
日時:7月4日(火)〜30日(日)
料金:一般330円、高大生240円、小中生160円

◇ミニ企画展関連 スライドトーク「円珍の過所」
講師:寺島典人(当館学芸員)
日時:7月14日(金)14時〜15時
料金:無料
※常設展観覧券が別途必要。

問合せ:歴史博物館
【電話】521-2100

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問合せ:文化財保護課
【電話】528-2638

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