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紫式部の筆はしる 源氏物語誕生の地・大津 Vol.3-大津と平安文化 石山詣-

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滋賀県大津市 クリエイティブ・コモンズ

紫式部が生きた時代、各地で起こる天災や疫病などにより、社会は非常に混乱していました。そのような時代の中で、人々は観音菩薩による救いを得ようと、各地の観音菩薩が祀られている寺院へ盛んに参詣するようになりました。これが後に西国三十三所(観音菩薩は33の姿に変化し人々を救うことになぞらえたもの)の巡礼へと発展していきます。
その中でも石山寺は、観音菩薩の浄土と考えられていました。京の都からも近く、琵琶湖を望む風光明媚な場所であったことから、天皇をはじめ、多くの貴族たちから民衆に至るまで盛んに参詣するようになりました。
石山寺は、「縁結」「安産」「福徳」にご利益があるとされ、特に女性から信仰を集めました。その中には、『源氏物語』の作者である紫式部はもちろんのこと、藤原(ふじわら)道綱母(みちつなのはは)(『蜻蛉日記』)、和泉式部(いずみしきぶ)(『和泉式部日記』)、菅原(すがわら)孝標女(たかすえのむすめ)(『更級日記』)といった当時の女流作家らも石山寺に参詣したと伝えられています。
今でも石山寺は、観音菩薩の聖地として、また『源氏物語』の聖地として、参詣者の足が途絶えません。
歴史博物館 学芸員

・石山寺縁起絵巻
巻四第一段(重要文化財)
紫式部が石山寺に参籠し、本堂から湖面に映る月を眺め、源氏物語の一節を思いついたとされる場面を描いた絵巻

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○協議会ロゴマーク・イラスト使用
紫式部ゆかりの地である大津市の魅力を広く発信することを目的に、ロゴマークとイラストを作成しました。本市で紫式部や大河ドラマ「光る君へ」に関する取り組みをされる方は無償で使用いただけます。

○大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進事業支援補助金
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(1)旅行事業者向け
(2)飲食・製造事業者向け

問合せ:観光振興課
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