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守山てんこもり

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滋賀県守山市

■好きが仕事になった幸せ
新規就農から10年目 
深尾真人(ふかおまさと)さん、円(まどか)さん

元IT企業のプログラマーと、元公務員。 
畑違いの仕事から農家になって10年目で、「中日農業賞」に輝いた「みよし農園」の深尾真人さん、円さんご夫妻(服部町)。 
後に続く新規就農者たちへ、言葉で技術指導をするより、好きな仕事に楽しみ、懸命に取り組む「背中を見せたい」と話すお二人を取材しました。

◆異業種からの就農 苦難乗り越え独立
関東のIT企業で働いていた深尾真人さんは、リーマンショックをきっかけに「食べ物は強い」と農業への転身を決意。滋賀県にUターンして、生まれ育った草津市の農業法人に就職しました。 
そこで同僚として働いていたのが円さんです。円さんは大阪出身で、公務員から憧れていた「農業」の世界に飛び込んできました。 
「みよし農園」を開園したのは、大きなけがをして休職を余儀なくされ「復帰を目指すより独り立ちしたい」と考えたからでした。ネガティブになりがちだった真人さんを支えてくれたのは、開園を機に結婚した円さんが、楽しそうに農業をしている姿でした。

◆三方よしの「みよし農園」 努力が実り農業賞を獲得
真人さんの経営する農園は24棟のハウスと約2、000平方メートルの露地です。みよし農園の名前は、近江商人の「三方よし」になぞらえ「味よし、質よし、鮮度よし」から取りました。 
主力のコマツナなど野菜の減農薬に取り組み、量は多くありませんがモリヤマメロンも栽培しています。 
今春「中日農業賞」を受賞しました。大先輩の農家が数年前に受賞した背中を見て憧れましたが、まさか自分も受賞できるとは思ってもいなかったそうです。ほかにもオリンピックの選手村で提供される料理に採用されたり、市場や飲食店などに直接販売したり、真人さんの栽培技術の向上とともに販路も広がっているそうです。

◆「農業が好き」の原動力は目新しい作物栽培の趣味
5年ほど前には台風で24棟のハウスのうち14棟が倒壊してしまいました。今年の酷暑も、農家にとっては困難なものでした。それでも、真人さんと円さんは、「好きを仕事にできて幸せ」と笑顔を見せています。 
苦労も跳ね除けて「好き」がいつまでも持続する原動力となっているのが、24棟のうちの1棟「チャレンジハウス」。中はレモンやカラフルなトウモロコシなど、変わった植物でいっぱいです。興味のある作物をポットや鉢などで栽培する趣味のハウスになっています。 
チャレンジハウスで試行錯誤しながら栽培技術を身につけ、主力作物に育ってきたのが「フリルレタス」と「フィンガーライム」。どちらも、ちまたで注目されはじめています。主力野菜の土台があっての趣味ですから、相乗効果で農園の経営も楽しくできるそうです。

◆若手の情熱と熟練の技術と農園の夢に挑む背中見せる
みよし農園の開園から10年を迎えて、真人さんにはベテラン農家の風格もでてきました。畑違いの世界から農業に飛び込んできた先輩として、若い新規就農の人たちに言葉ではなく「背中を見せて」励まし指導したいと考えるようになりました。 
真人さんは「僕にもやりたいことがいっぱいあります。時代に合わせた形の農業を模索すること。変わった作物に出会い栽培してみること。少し遠い将来ですが、作物の加工もしたい。若い就農者にそんな背中を見せていきたい」と話していました。

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