資源循環の取り組みは、すべての環境の取り組みにつながることを、改めて実感しました。
K.Thuda
私たちが身近にできる資源循環は「ごみを減らす」取り組みだけではありません。地域を潤す「自然の恵み」や文化をつないでいくことも大切な取り組みです。漁業者をはじめ大勢の市民の皆さまが知恵と汗を絞って、長年かけて蘇(よみがえ)ってきた赤野井湾の魚介類。姿が見られなくなっていた琵琶湖固有種のホンモロコは、平成29年ごろから市内の湖岸で産卵が確認されるようになりました。
4月のある日、早朝から森中(もりなか)市長と市職員が漁師さんの漁船に同乗して、赤野井湾に戻ってきたホンモロコ漁に出かけました。
データによるホンモロコの捕獲量は大きく増えていますが、玉津小津協同組合の漁師さんは、資源が回復するまで獲ることを控えていました。
赤野井湾の水質や湖底環境は、人が手をかけることで少しずつ再生してきました。
湖魚料理が並ぶ食卓は湖国の文化です。蘇った琵琶湖で獲(と)れる恵みをおいしく食べて、琵琶湖や川など自然を愛し意識することは、大切な資源循環の取り組みになります。
この日は、ホンモロコを狙った細かい網目の漁具に、産卵のために湖岸に寄ってきたホンモロコがたくさんかかりました。
船からあがって網をつって広げ、1匹ずつ丁寧にホンモロコを網から外します。
獲れたてを炭火で焼いておいしくいただきました。
フライパンで弱火でじっくり焼いただけでも、とってもおいしいです。味付けはしょうゆ、酢みそ、バター、塩コショウなどお好みで。琵琶湖の恵みを、ぜひ市内の皆さまに食べてほしいです。
[県水産課 田口貴史(たぐちたかし)さんのコメント]
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