佐川美術館アートコラム(72)

22／37

■学芸員の仕事
佐川美術館
学芸員：栗田　頌子(くりたしょうこ)

私は今年の3月に大学院を卒業し、4月から佐川美術館で学芸員をしています。美術館に行くことや美術作品を鑑賞することが大好きだった私の目標は美術館で働くことで、必死に夢を追いかけてきました。念願かなって働き始めて約4ヵ月、先輩たちに業務を教えてもらいながら目まぐるしくも、とても楽しく働いています。
美術に携わるいろいろな仕事の中で私は学芸員を目指したのですが、皆さんは学芸員がどのような仕事をしているかご存じですか。学芸員は美術品の収集・保存・展示をはじめ、展覧会の企画からその広報、講座やワークショップなどの教育普及まで、その仕事内容は多岐にわたります。
イメージしにくいかもしれませんが、実際に働いて知った学芸員の仕事を少し紹介します。美術館では定期的に展覧会とイベントが行われていますが、それに係るさまざまな業種の方とのやりとりは学芸員が中心に行っていて、あらゆる情報を一つにまとめ、必要に応じて各所に情報を伝えます。また、皆さんがよく目にするホームページやチラシ、広告のプロデュースも学芸員が行い、どうすれば美術館や展覧会の魅力が最大限に伝わるか学芸員全員で熟考しています。このコラムもそういった仕事の一つです。
私の学芸員の道はまだまだ始まったばかりです。お客さまに喜びや学びを感じてもらえる美術館の運営に携われている幸せをかみしめ、一人前の学芸員になれるよう日々奮闘しています。

※開館情報につきましては、ホームページでご確認いただくか電話〔【電話】585-7800〕でお問い合わせください。