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自治体の皆さまへ

[ピックアップ]9月21日(木)は世界アルツハイマーデー

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滋賀県守山市

■世界アルツハイマーデーとは
認知症に関する知識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらすことを目的として、1994年に、国際アルツハイマー協会がWHOと共同で制定しました。

◆世界アルツハイマーデーin市立図書館
オレンジライトアップ期間:9月21日(木)まで 日没~午後9時

▽関連行事 認知症関連本・関連グッズの展示
(1)市立図書館1階ギャラリー 9月21日(木)まで
(2)市立図書館2階「健康医療情報コーナー」 9月29日(金)まで

本市は認知症の人や家族が安心して暮らし続けることができるまちづくりを推進しています

◆「認知症ケアパス」(保存版)を全戸配布します
「認知症ケアパス」は、認知症の人とその家族を支える取り組みをわかりやすくまとめた冊子です。
認知症の正しい知識や対応方法から、相談先や制度、サービスまで、幅広い情報を掲載しています。一家に一冊保存し、広く活用してください。

◆行方不明高齢者等SOSネットワーク事業
認知症高齢者が行方不明になった場合に、早期発見・保護に努める制度です。在宅で行方不明になる可能性があり見守りが必要な人に、事前登録をお勧めしています。
行方不明高齢者を早期発見・保護するために、市民の皆さまには安全・安心メールへの登録、地域での見守りへの協力をお願いしています。

◆認知症高齢者等個人賠償責任保険事業
上記SOSネットワークに事前登録をすると加入できます。
認知症の高齢者などが法律上の損害賠償責任を負うことになった場合、1事故につき最大1億円まで補償する事業です。

◆認知症サポーター養成講座を開催
認知症の正しい知識を持ち、認知症の人や家族をできる範囲で手助けできる人を養成する講座です。修了者には、認知症サポーターの証である修了証と啓発グッズを渡しています。
養成講座は、小学6年生と中学2年生を対象(キッズサポーター)に実施しているほか、企業や自治会などでの出前講座も行っています。活用してください。

◆チームオレンジ 大募集
認知症の人と家族の心配や困りごとを解決できる「チームオレンジ」の取り組みを推進しています。チームオレンジでは認知症サポーターが活躍中です。地域で活動している団体を、チームオレンジとして登録しませんか。
関心のある人は上記へ連絡してください。

◆今も家族と語り合う介護の日々
大変だったけれど思い出もつきない
家族介護の経験者 田丸 完治(たまるかんじ)さん

アルツハイマー病になった妻の芳枝(よしえ)さんを平成23年から7年間、在宅で介護、令和4年に亡くなるまで寄り添った田丸完治さんにお話を伺いました。

▽介護で大変だったこと
在宅介護を始めたばかりの頃は、どこへ相談できるのかも分からず大変でした。地域包括支援センターを知って、家族介護の仲間と知り合ったり、情報が得られたりするようになりました。
「私の介護 十か条」を決め、できる範囲で実践してきました。病気が進んでからは、とにかく妻の姿が見えなくなることが怖かったです。ちょっとした隙に、どこかへ行ってしまって、警察のお世話になったことも何度かあります。

▽よい思い出もたくさんある
「できる」ことを見つけてあげるのは、介護の楽しみになりました。ふと「ありがとう」と言われるとうれしいし、妻も褒められたり、認めてもらったりすると喜んでいました。立場などは分からなくなってしまっても、互いに「大事な人」ということは分かるのでしょう。
愛犬の「まある」を飼い始めて、家族の雰囲気も明るくなり会話も増えました。家族みんなのセラピー犬になりました。今も、まあるは大事な家族です。

▽在宅介護の秘訣(ひけつ)
無理に隠さないことだと思います。私は近所の人にも事情を話し、「手伝うから大丈夫よ」と地域も受け入れてくれました。もともとの関係もありますが、妻が病気と知ってからも、地域は私たちを近所同士の食事会に誘ってくれたりしました。私が気付かない間に妻が家を出てしまって、近所の人に助けられたこともあります。
支えてもらうこと、頼ることをためらわない。妻がデイサービスに行っている間に、私も趣味の囲碁などで気持ちをリフレッシュしていました。

▽介護経験者から伝えたいこと
認知症は、誰もがなる可能性がある病気です。周りの人が支えてあげなければいけない人ですが、後で忘れてしまっても、うれしい・楽しいは、必ず本人と家族の励みになります。これまでと同じように声をかけてくれる、頼まれたときに、手助けをしてくれるだけでありがたいです。
でも、介護をしている人は、皆すごく頑張っているので、「頑張って」という声かけはやめてほしいですね。

◆私の介護十か条
家族の介護をしながら考えたもので、ユマニチュード(人間らしさを尊重するケアの手法)を基本にしています。
(1)覚悟をする(私自身の覚悟、家族の覚悟、オールファミリー体制)
(2)否定しない(良い加減の返事をする)
(3)できることは自分で(環境を変えない)
(4)怒らない(声と表情に注意)
(5)怒鳴らない
(6)急がせない
(7)思い出させようとしない
(8)分からせようとしない
(9)深刻にならない、どんな時も笑顔で
(10)介助をする

問合せ:地域包括支援センター
【電話】581-0330
【FAX】581-0203

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