■本年もよろしくお願い申し上げます
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、令和6年の新春を健やかにお迎えのこととお喜び申し上げます。本年が、市民の皆さまにとって幸多く、天に昇る龍のように勢いのある年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
昨年は、コロナ禍で制限されていたさまざまな社会経済文化活動が再開し、活性化し始めた年となりました。本年は、これらの活動を本格的に再開し、コロナ禍で損なわれた地域の絆の再生や地域経済の活性化を図っていく年にしていきます。
世界に目を向ければ、ロシアによるウクライナ侵攻は2年がたとうとしており、10月にはハマスによるイスラエル襲撃に端を発するガザ地区侵攻が発生しました。一日も早い収束を願うとともに、改めて平和の尊さを認識し、平和を希求していく決意を新たにしています。
さて、昨年8月には新庁舎『つなぐ、守(もり)の舎(や)』が暫定供用を開始しました。防災対応機能が格段に向上したほか、多目的ホールやカフェを備え、市民の皆さまに気軽に立ち寄っていただける木のぬくもりあふれる庁舎であるとともに、電子決裁をはじめとするペーパーレスや、庁内電話のスマホ化、フリーアドレスの席配置など、やりがいがあり効率的に働ける環境を整えることで、市民サービスの向上を図ってまいります。
10月には「全国川サミットin守山・琵琶湖」を開催し、赤野井湾再生の取り組みを紹介し、琵琶湖の価値を全国に共有できました。琵琶湖や野洲川をはじめとする豊かな自然環境を次世代に引き継いでいくための取り組みを着実に進めます。
11月には、本市の誇る文化財や歴史に触れ、知っていただく拠点となる伊勢遺跡史跡公園と、気軽に本に親しみ、地域の交流拠点となる北部図書館「本(ほん)の湖(うみ)」をオープンしました。
本年は、これからの守山の活性化にとって大事なプロジェクトの議論を進める年となります。
JR守山駅東口では、令和8年5月の開業を目指して、株式会社村田製作所の研究開発拠点の建設工事が始まります。さらなる地域の発展につながるよう、本市の体制も整え、同社と連携し、協議を進めます。
あわせて、東口の活性化のため、東口再整備基本計画策定の議論を進めるほか、西口の渋滞解消や東口・西口の一体的活性化のための議論も進めてまいります。
笠原産業用地造成事業については、今後、用地取得をはじめ、各種調査・設計などが本格化します。周辺にお住まいの皆さまに寄り添い、丁寧に説明していくとともに、課題の一つ一つに着実に取り組んでまいります。
湖岸のポテンシャルを活(い)かした活性化についても議論を進めます。気軽に琵琶湖に親しんでもらい、環境学習の拠点ともなる自然体験拠点の整備や民間活力の導入、県道バイパス整備やそれに伴う道の駅構想などについて、地域の皆さまのご意見を伺う中、検討を進めてまいります。
令和6年度予算編成方針に掲げる4つの基本方針ごとの主な取り組みについては、「子育てするなら守山!」としては、4月に、2つの保育園を開園するほか、預かり保育の拡充などの幼稚園の魅力向上の取り組み、保育士確保・定着対策などにより、早期の待機児童解消を目指します。
また、4月から発足予定の「こども家庭センター」による妊産婦・子育て世帯などに寄り添ったサポートを行うほか、不登校対策、困難な状況にある子どもたちの居場所の充実など、安心して子育てできるまちづくりに取り組みます。
「住むなら守山!」としては、圏域の地域包括支援センターの増員による相談支援体制の充実などの高齢者福祉のさらなる推進、もりやま障害福祉プランの策定や施設整備推進などの障害者福祉の充実、重層的支援会議での多機関協働による家族まるごとの連携支援など、誰もが住み慣れた地域で住み続けられるための福祉の充実に取り組みます。
また、第3次守山市環境基本計画に基づき、市民・事業者・行政が一体となり、早期の脱炭素社会実現に向けて積極的に取り組みます。
「働くなら守山!」としては、物価高騰に苦しむ事業者の支援や農水産業・商工業などの活性化、守山を「実証実験のフィールド」とした起業・創業支援などに取り組みます。
「市民が主役の守山!」としては、「すべての手続きがスマホで完結」を目指して行政手続きのオンライン化を進め、スマホ講座などのデジタルデバイド対策により、市民誰もが実感できるDXを推進します。
また、学区や自治会活動への支援策や、会館機能のあり方を検討します。
9月には、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025」に向けたリハーサル大会が開催されます。ぜひとも一緒に盛り上がり、喜びと感動を分かち合う大会としましょう。
さて、来る7日(日)には「消防出初式」が、13日(土)には、県選択無形民俗文化財である「火祭り」が勝部および浮気町で行われます。年始の恒例行事であり、それぞれ、今年一年の安全・安心を願い、また、守山が誇る伝統行事を継承すべく、ご尽力いただいている皆さまに改めて感謝申し上げます。
本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>