「介護の仕事は大変」というイメージを持たれることもありますが、介護の現場では「働きがいがある」「人の役に立つ仕事」など魅力を感じている職員もたくさんいます。介護の仕事は、資格がなくてもできる職種もあります。経験を積みながら専門の資格を取得することもできます。人と接することが好きな人や、人の役に立つ仕事をしたいと思っている人、将来や今後に「介護の仕事」を選んでみませんか。
◆インタビュー
介護職員に話を伺いました
「わが子に『すごいね』とほめてもらえる」仕事の魅力
特別養護老人ホームゆいの里(笠原町) 岩下 由紀(いわしたゆき)さん
出産を機に退職し、再就職を考えたときに職業訓練としてヘルパー2級の資格を取得しました。介護の仕事を選んだ理由は、まだ幼かった子どもが大きくなって「お母さんは何しているの?」と聞かれたときに、胸を張って答え、「すごいね」と言ってもらえる仕事に就きたいと思ったからでした。実際に少し成長した子どもに「お母さんは人の役に立つ大事な仕事をしている」と言ってもらえました。介護の仕事に就いて26年になりますが、ずっと訪問介護で、昨年12月から「特別養護老人ホーム ゆいの里」で働くことになりました。
同じ介護でも、訪問介護と老人ホームは大きく違う仕事です。訪問介護では、一人で担当する高齢者の自宅にうかがって1~2時間の介護や介助をしていました。仕事の合間には自由な時間もありました。
今は一度仕事に入れば8時間みっちりです。もちろん、何人もの高齢者が暮らしている家で、いろいろな人がいるので、うまくいかずにイライラしてしまうこともありますが「もう嫌だ」と思うことはありません。高齢者にも職場の仲間にも「必要とされている」と実感できるし、人の役に立つ仕事のやりがいも大きいと思います。さまざまな年代の人と一緒に働けるのも良いところです。若い人と一緒にいると「自分もまだまだ成長できる」と思えます。
わが子に「すごいね」とほめてもらえる仕事をしたい。介護職を始めた頃の想(おも)いは今も変わらず胸にあります。でも、転職した一番の動機は経済的なものです。まだまだ家族にお金がかかりますから。定年までしっかり勤務をして夜勤もして、経済的にも気持ち的にも充実した仕事をしていきたいと思います。
■介護のお仕事で頑張る人を応援するために
▽市内の介護施設で新たに勤務する人に補助金を交付しています
市では、介護人材の確保・定着を図るため、介護職に関する資格を有する人が守山市内の介護施設へ新たに勤務する場合に、補助金を交付しています。
これから介護の仕事を始めようと考えている人や、市外の介護施設から市内施設へ転職した人を対象とした補助金です。ぜひ利用してください。
対象資格や条件など詳しくは、市ホームページをご覧ください。
問合せ:介護保険課
【電話・有線電話】582-1127
【FAX】581-0203
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