~みんなが共存できる 思いやりのある社会を願って~
聴覚障害を持つ五十嵐 恵子(いがらしけいこ)さんとパートナーの聴導犬ポッキーは、学校や公民館などいろいろな場所でデモンストレーションをして、聴覚障害と聴導犬への理解を深めてもらおうと頑張ってきました。
15歳になったポッキーは人間でいえば76歳、3年前からポッキーの引退を視野に入れていた五十嵐さんは、2代目パルムの訓練をしながら、ポッキーと聴導犬の仕事を広く伝える絵本を制作し、4月に発行。8月にパルムが試験を受けて聴導犬に認定され、同月にポッキーは引退しました。
ポッキーに会うため「びわこみみの里」に親子で来てくれた3歳の女の子が、絵本で覚えたという手話で「ありがとう」と言ってくれた時は、とてもうれしかった、と五十嵐さん。
聴導犬を引退したのちも、五十嵐さんとパルムと一緒に暮らしています。
◆ポッキーが「耳が聞こえない人のこと、聴導犬のこと」を伝える絵本になりました
身体障害者補助犬3種のうち、聴導犬について、実際の日常を描いた絵本です。わかりやすく、カラフルで親しみやすいイラストで描かれています。
ポッキーは聴導犬を引退しても、訓練中からずっと応援してくれた人たちに「ありがとう」の気持ちを込めて、絵本から「聴導犬」のことを、広くみんなに伝えてくれます。
・「聴導犬ポッキー いつもいっしょ」いがらし けいこ作、さかい ゆきよ絵(サンライズ出版発行)
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