わが娘の通っていた保育室はアパートの一室で、園庭はないが一歩外に出ると川があり、河畔の遊歩道や田畑もある自然に恵まれた場所だった。草花でおままごとをしたり、木の枝を釣りざおに見立てて釣りをしたりして遊んでいた
娘にとって草花や石、木は遊び道具であり宝物、キラキラの目でプレゼントしてくれたものだ。小学生の今もそれは変わらない。春にはシロツメクサや桜、夏にはセミの抜け殻(虫が苦手なので喜んであげられない)、秋には落ちている紅葉、冬には手のひらサイズの雪だるまなど
もうすぐ進級の季節。学童へお迎えに行くたびにもらえる自然のプレゼントは、彼女の成長とともに、いつかもらえなくなるのだろう。キラキラの目でプレゼントをくれる娘の姿こそ、私の宝物だ。(さ)
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