本市は、令和6年能登半島地震の発生から間もない1月5日から、3月末までに、交代で延べ28人(複数回の派遣を含む)の職員を被災地へ派遣しました。
県の要請でカウンターパートナーである能登町への派遣を中心に、日本水道協会滋賀県支部や環境省などからの要請にも呼応して、中能登町、七尾市、穴水町、小松市、能美市の支援に向かいました。
被災地に向かった職員たちは、さまざまな支援活動で汗を流し、避難者の心に寄り添った経験から、災害時の心構えや対応など、本市の防災減災の取り組みにも役立てようと考えています。
被災地の復旧・復興の一助となるため、本市はこれからも各機関からの派遣要請に応えていきます。
◆被災地支援に2度赴いた 上下水道事業所 井上哲也(いのうえてつや)次長
市職員は、被災地で住宅被害認定業務、給水活動、避難所運営支援などの活動をしてきました。本市だけでなく全国の多くの自治体が支援派遣をしています。全壊した建物など、まだまだ災害の爪痕は残っていますが、少しずつ落ち着いてきています。
本市でも有事の際の防災減災に取り組み、普段から心がけながら業務をしていますが、実際の災害は想像や想定を超えたものでした。
被災地支援に派遣された職員は、被災された自治体や市民のために活動しながら、今後の本市の防災減災の取り組み、万一の備えや心構えなど、多くの教訓や決意を持ち帰りました。
■守山商工会議所 建設部会
被災地にボランティア受け入れのための宿泊施設・宿泊場所がないため、茶谷(ちゃたに)七尾市長から守山市に協力要請があり、本市の依頼を受けた守山商工会議所建設部会の立入一道(たていりかずみち)さん、斎藤一馬(さいとうかずま)さん、大崎裕士(おおさきひろひと)さんの3人が、七尾市でボランティア向け宿泊テント90張を設置しました。
3月26日、市役所を訪れて森中(もりなか)市長に活動報告を行いました。
何日もかかると言われ、心づもりをして現地に行くと、多くの市町や企業も応援に来て作業がはかどりました。テント村ができたことで、ボランティアも安心して活動できるようになったはず。
被災地の復興は、まだこれから長い道のりだと思いますが、人と人のつながりが持つ大きな力を改めて感じました。
これからも、1日も早い復興に心を寄せていきます。
■守山市社会福祉協議会(守山市災害ボランティアセンター)
災害が起こったとき、各市町の社会福祉協議会は災害ボランティアセンターを設立することとなっています。全国的なネットワークを有することから、今回のような大規模災害の場合、全国社会福祉協議会では、被災地の災害ボランティアセンター運営の応援のため職員派遣を行っており、滋賀県内の社会福祉協議会は石川県七尾市に派遣しています。本市では、日本赤十字滋賀県支部守山市地区の事務局としても業務を行っています。
◆4月1日から1週間被災地支援に赴いた 市社会福祉協議会 小島健史(こじまけんじ)事務局次長
七尾市の災害ボランティアセンターの応援に行ってきました。本会では2人目で、今後の状況により派遣者を増やすことになるかもしれません。
被災地への移動中の車窓から災害の爪痕が散見されました。
私は被災者とボランティアのマッチング業務を担当しました。ボランティアの活動は、被害を受けた自宅などの片付け、災害ごみの運搬などが主な内容です。1日に120人余りのボランティアが班に分かれ、約20件の依頼に対してワゴン車や2tトラック、軽トラックを配車していました。
マッチング業務を通じて、ボランティアに来た方々の「被災者を助けたい、何かをしたい」という強い思いを痛いほど感じました。今回の経験を、本市での災害ボランティアセンター運営訓練などに活(い)かしていきたいと思っています。
■5月は赤十字運動月間 赤十字は、動いてる! あなたと想(おも)いをひとつにして。
近年、自然災害が激甚化・頻発化する中、日本赤十字社は総力を挙げて被災地を支援しています。
・1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心に甚大な被害をもたらしました。多くの人々が日常を奪われ避難生活を送る中、日本赤十字社は発災直後から救護班の派遣や救援物資の配布など、被災地の支援を行っています。
・守山市には、災害義援金が4,634,235円(4月9日現在)寄せられました。寄せられた義援金は日赤を通じて被災地に届きます。一方、赤十字が行う被災地での救護活動は、皆さまから寄せられる活動資金によって支えられています。
5月は「赤十字運動月間」です。赤十字活動資金へのご協力をお願いします。
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