1月11日(土)
鎌倉時代、この地に住む龍(大蛇)を退治したところ、土御門(つちみかど)天皇の重い病が平癒(へいゆ)したことが起源とされる約800年続く伝統行事です。
頭は浮気(ふけ)に、胴体は勝部に飛んでいったとされ、龍(大蛇)に見立てた大松明(たいまつ)を燃やして、一年の無病息災を願う新春の風物詩となっています。
■浮気(住吉神社)
午後7時30分ごろに一斉奉火
▽1年の無病息災を願い、古式ゆかしく
浮気の火まつりの大松明には、龍(大蛇)の頭に見立てた大黒(だいこく)と呼ばれる飾りがついています。古式にのっとり、知新連中(ちしんれんちゅう)(若衆)と神事中(じんじちゅう)、二つの組織が羽織袴(はおりはかま)で儀式を行い、ふんどし姿の若衆が熾(おこ)したかまどの火を松明に奉火します。古の祭礼に想(おも)いをはせてもらえる厳かな雰囲気が見どころです。
コロナ禍からの復活で担い手が不足して大松明は2基となってしまいました。今年初めて、氏子以外でも松明結いや大太鼓の練り歩き、ふるまいの手伝いなどの参加者を募集することになりました。保存会は歴史ある伝統の祭りを守り抜いていこうと頑張っています。
■勝部(勝部神社)
午後8時30分ごろに一斉奉火
▽燃え盛る炎と若衆乱舞の勇姿見どころ
勝部の火まつりは、大蛇の胴体に見立てた12基の大松明が燃え盛る境内で、ふんどし姿の若衆が乱舞する雄壮な祭りです。
昨年に続いて、守山小学校の敷地を借りたサテライト会場も用意しました。大松明が境内に運ばれる前の太鼓の練り歩きや大松明の宮入り、松明奉火など祭礼の様子のライブ配信を行います。松明組は自治会行事や営農クラブによる小学校での授業など、地域に関わってきた先輩たちの取り組みのおかげで、今年も多くの新入組員が入会しました。力強い1年の始まりを観衆に見せたいと思います。
問合せ:文化財保護課
【電話】582-1156【FAX】582-9441
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