■国際交流の取り組みと多文化共生社会に向けて
昨年は、コロナ禍により中断していた海外の3つの姉妹都市との相互訪問などが再開し、交流を深めることができた一年でした。
昭和50年提携の米国ハワイ州カウアイ郡からは、10月に教育視察団が来市され、図書館や市内小中学校を視察されるとともに、意見交換会や中山道の散策などで交流しました。本市からも6年ぶりに私を含む5人の派遣を行い、カウアイ日本文化祭へのブース出展や小学校視察などのほか、全米で大人気のスポーツ「ピックルボール」を体験しました。
また、毎年実施している「もりやま“夢”プロジェクト~高校生英語スピーチコンテスト~」では、入賞者をカウアイ郡に派遣しており、今年3月にも3人がホームステイ、現地高校での授業体験などを行う予定です。
平成元年提携の米国ミシガン州エイドリアン市には、9月、滋賀県の使節団の一員として本市からも派遣を行い、私も副団長として参加しました。現地では、エイドリアン市のヒース市長から熱烈な歓迎をいただき、ホームステイを通じた交流や産業、文化、教育などの視察・体験をしました。
平成3年提携の韓国忠清南道公州(こんじゅ)市からは、5月に友好親善使節団が7年ぶりに来市され、伊勢遺跡史跡公園などの視察や赤野井東別院での茶道体験のほか、「ルシオールアートキッズフェスティバル」では、韓国の伝統楽器を用いた演奏を市民ホール大ホールで披露いただき、優雅な音色に多くの人が酔いしれました。
本市では、先人の努力により、長年にわたり3つの姉妹都市と交換留学や相互訪問など顔の見える交流を続けてまいりました。今後とも、他文化への理解や国際社会に対応できる人材の育成などを目指し、市国際交流協会とも連携するなか、姉妹都市との国際交流を深めてまいります!
また、本市に在住・在勤の外国人などとの多文化共生の取り組みも重要です。
市国際交流協会では、多言語通訳による相談、日本語教室、いろいろな言語・音楽・食べ物などを通した異文化交流「MINNAのサロン」や国際交流の広場など、さまざまな活動をされています。お気軽に、イベントへの参加やボランティアなど多文化共生に向けた取り組みにご参画ください。
今年は、大阪・関西万博により多くの外国人が日本を訪れます。語学に自信のない人も、スマホの翻訳片手に「ハロー」と声掛け、していきましょう!
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