■クローズアップ事業
(1)地域活動支援の充実
「担い手不足」が顕在化し、今まで通りのやり方では地域活動の安定的継続が困難になると考えられる中、その代替をすべて行政が税金で行うことは、財源的にも、マンパワー的にも、難しい状況です。
本市は、市民の力・地域の力が強く、多くの地域を想(おも)う市民がお住まいです。
「誰かがやってくれる」ではなく「みんなで支え合いながら」まちづくりを推進していきたいという想いから、行政が必要な支援・後押しをして、行政と市民が一緒に工夫しながら、住みよいまちづくりを推進していきたいと考えています。
そのためにも、地域活動支援の充実に力を入れています。まず、まちづくりの基本となる自治会へしっかりと支援していきます。市では、活発な自治会活動を促進するため、「わ」で輝く自治会応援報償事業やまちづくり活動交付金をはじめとするさまざまなメニューによりサポートを行っており、今後も地域コミュニティの拠点である地区会館による連携・支援を強化し、自治会や学区にしっかりと寄り添っていきます。
また、高齢者への生活支援の充実を目指して、「自治会支え合い活動応援」「高齢者等移動支援」「高齢者等ごみ出し支援」の3つの事業を新たに実施いたします。自治会支え合い活動応援事業については、ごみ出しや電球の取り替えなど、高齢者などの日常生活における困りごとを支援する自治会に対し、報償金を支給することで、地域の支え合いをサポートしていきます。高齢者等移動支援事業は、外出が困難な高齢者などに対して、地域が主体となって移動支援を行う事業の立ち上げと運営支援を行っていきます。また、高齢者等ごみ出し支援事業については、ごみ集積所まで自ら排出することが困難な高齢者などに対して、前日排出を可能とすることで、高齢者などの日常生活をサポートいたします。高齢者などが住み慣れた地域で安心して生活できるよう、地域のご理解・ご協力をお願いします。
また、地域の環境美化活動への支援については、日々、環境美化に自治会や企業などの皆さまのお力添えを賜っておりますこと、改めて感謝を申し上げます。しかしながら近年では、酷暑に加え、個人所有の機材の不足や機器操作者の高齢化が顕著となっていることから、「地域の環境美化活動すら満足にできなくなっている」といったお声を頂戴しています。このため、資機材の確保と貸し出し、活動をサポートする美化支援員の派遣など、新たに地域の支え合い活動を支援します。また、「ごみのない美しい街づくり運動」においては、夏の「河川愛護活動」と同様、運搬車両やショベルカーなど、重機の借上料に対する支援を拡充し、引き続き地域の環境美化活動を支援していきます。
また、本市には、福祉や環境、子育て、まちづくりなど公共性・公益性の高い活動を行い、地域課題の解決や活性化に取り組まれている市民団体が数多くあります。こうした団体に対しては、これまでから「市民提案型まちづくり支援事業助成金」を中心に支援を行っていますが、この助成金の交付回数には制限があり、活発に活動を行っている団体ほど事業継続が困難となる側面があります。また、これらの活動においては、参加者から費用を徴収することが困難であることも多く、公共施設使用料が負担となっています。
このため、これら団体の経済的な負担を軽減する認定制度を新たに創設し、まずは公民館などの使用料を減免していきます。
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