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子どもなんでも相談室

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滋賀県愛荘町

■「ADHD(注意欠如・多動症)」とは
今回はADHD(注意欠如・多動症)についてお話しします。
ADHDは、「集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序立てて活動に取り組めない(不注意)」と「じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手(多動、衝動性)」が、同じ年齢の子どもたちと比べてより多く、強く見られます。ADHDの特徴は、通常12歳以前から見られるといわれていて、小学校高学年くらいになると徐々に目立たなくなっていくことが多いです。
ADHDを持つ子どもは、車に例えれば、アクセルがかかりやすく、ブレーキがききにくいタイプです。本人は止めようと力いっぱいブレーキを踏んでいるのに、どうにも止められないという状態です。このような状態は、周囲からは「わがままで、がまんが足りない」と見られがちです。ADHDを持つ子どもは、周囲の人たちから厳しく叱られるため、「どんなにがんばってもうまくいかない自分」という否定的なイメージを持ちやすく、家庭や学校で辛い思いをしています。大人と安定した関係を築けない子どもは、「ありのままの自分でいいんだ(自己肯定感)」という気持ちを持てず、さらに症状を強めることもあります。
ADHDを持つ子どもへの対応の仕方は、環境を整えること、子どもに対する関わりを変えること、医療などを組み合わせて行うことが効果的だといわれています。まずは、子どもが少しでも集中しやすくなるような環境を作ること、時間を10~15分に区切ることも有効です。子どもの行動に対しては、好ましい行動に報酬を与え、減らしたい行動に対しては過剰に叱らずに報酬を与えないことで、好ましい行動を増やす試みが良いといわれています。子どもが行動を我慢できたこと、その行動が減ることにも注目して、すぐに褒めてあげましょう。

▽参考
『子どものこころ百科』東山紘久(編著)
『ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療』厚生労働省e-ヘルスネット

問合せ:健康推進課(愛知川庁舎)子育て世代包括支援センター
【電話】0749-42-7661

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