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自治体の皆さまへ

子どもなんでも相談室

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滋賀県愛荘町

■自閉スペクトラム症
今回は「自閉スペクトラム症(ASD)」についてお伝えします。これまで自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などの名称で呼ばれていましたが、近年は「自閉スペクトラム症」とまとめて表現されるようになりました。
「自閉スペクトラム症」の原因はまだ特定されていませんが、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる、生まれつきの脳の働き方が原因と考えられています。親の育て方が原因ではありません。「自閉スペクトラム症」は人との関わりにくさ、コミュニケーションのとりにくさ、特定のものへのこだわりや想像力の乏しさといった特徴があります。
しかし、同じ「自閉スペクトラム症」と名前がついていても、言葉が話せない人から、スラスラと話せるけれど関わりが一方的な人までいます。
また、目がとても合いにくい人や、日常生活は問題ないけれど相手の気持ちを読み取ることや他者と感情を共有することができない人もいます。他にも、興味が限定され、こだわりが強い人、特定の音や光などの刺激に過敏、もしくは逆に鈍い人がいるなど、症状は様々です。
幼児期や学齢期では、地域にある支援を使い、子どもにあったペースで日常生活のためのスキルや、人とのやりとりに関わるスキルを身につけていくことが大切です。子どもの育ちに関わる大人が環境や関わり方を工夫していくことが望まれます。
思春期になると、障がいの有無に関係なく、二次性徴により体の変化が起こり、異性を意識したり、自分を強く意識したりします。様々な問題に直面し、悩みを抱えるのは当然のことでもあります。周りの大人は余暇の過ごし方、自立のための生活術、将来への準備などを見据えながら、子どもがささいなことであっても「うまくいった!」という達成感を体験し、その人らしく将来に向けて歩めるように自信をつけていくことが重要です。

▽参考
『発達障害がある子どもを育てる本中学生編』月森久江(監修)
『ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について』厚生労働省e-ヘルスネット

問合せ:健康推進課(愛知川庁舎)子育て世代包括支援センター
【電話】0749-42-7661

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