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子どもなんでも相談室

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滋賀県愛荘町

■子どもの気になる症状「インターネット・ゲーム依存」
インターネットやゲームを「好き」で「やりすぎる」ことと、「依存する」ことは違います。その違いは、問題になる前に「自分でやめられるかどうか」です。ネットやゲームをやりすぎて多少問題が起こっても、そこで利用方法を見直せるのであれば、まだ健康といえるでしょう。
「依存」はやめたくても止められない状態です。ネットやゲームのやりすぎによって、睡眠不足やお金の使いすぎなど、明らかな問題が起きているにもかかわらず、自分で止めることができません。周りの人が注意しても、行動を制御できない状態です。
依存は、「心が現実逃避し、つらい状況を自分で何とかしようとする」ときに起こります。現代社会は充足感を得にくいこともあり、「ネット・ゲームをすれば現実から逃げられる」という感覚を味わうことで、依存が強まっていきます。その背景には、「自分で自分を肯定することができず、誰かに認められたいのに、誰にも評価してもらえないと感じている」、「認められたい気持ちと現実にへだたりがあり、それを埋めようと努力してもうまくいかない状況」、「一見問題ないが、自分が望むコミュニケーションが得られないことに苦しみ、孤独感を感じている」などがあります。ネットやゲームは気軽に楽しめ、充足感を得ることができるため、次第にうまくいかない現実社会が面倒になっていくのです。健康状態が崩れたり、学校を休みがちになったりしたら、受診を検討してみましょう。
家庭で大切なのは、使用時間のコントロールと、バランスのよい使用です。全て断つということは現実的に難しく、子どもから大きな反発を受けることが考えられます。まずは子どもが夢中になっているネット・ゲームの話を否定せずに耳を傾け、ネットやゲームに「居場所」を求める気持ちを理解しましょう。本人だけが変わるのではなく家族も意識の変化が必要です。少しでも本人ができたことを評価し、そのうえでネットやゲームの付き合い方を一緒に考えていけるとよいでしょう。

▽参考
『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』樋口進
『子ども・若者支援に関する公開講座インターネット依存への医療的対応』片山素久

問合せ:健康推進課子育て世代包括支援センター
【電話】0749-42-7661

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