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自治体の皆さまへ

人推協だよりほっと・あい第212号

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滋賀県愛荘町

■生活の中の人権~差別と偏見・ステレオタイプ~
「偏見」とは、偏ったものの見方・考え方をいい「思い込み」「決め付け」と言い換えることもできます。この「偏見」や固定観念・世間体を気にする意識などが表現や行動として外部に現れることによって起きてしまうのが「差別」です。
日常生活における人間関係は、お互いに影響を受けることが大きく、協力し合うことで勇気づけられたり、無意識に傷つけてしまうといったこともあったり、人を傷つけないためにも日ごろから自分の言動について、自問自答することが大切です。
「ステレオタイプ」とは、多くの人に浸透している先入観や固定概念(例/ブラジル人はサッカーが上手いといった思い込み等)のことです。
人はステレオタイプの考えに基づき、他人や集団に対する評価をし、さらにその評価に基づいたバイアス(偏り・思い込み)のかかった行動をしてしまう場合があります。

図1から「自分は、善人だから偏見や差別をしない」という結果が子ども達の中から多く読み取れます。
子どもだけでなく大人も、偏見や差別は人間に潜む社会的心理であり、無意識のうちに相手を傷つけているかもしれないことを自覚し、常に自分が発した言動を自問自答して、日々の人とのコミュニケーションを進める必要があります。
また、図2から、差別事象を目撃しても、「いいかっこうをしていると思われるから」「関わりたくないから」という理由で何もしないという回答があります。自分を守るための「傍観者」も差別を温存・助長している人々になります。
今日、こうした「心理的差別」や仕組みが生み出す「構造的な差別」が、人々を苦しめています。差別を無くすのでなく、差別に気づき、改善に向けた自己研鑽が現代社会では求められています。

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