■人権教育推進協議会地域·団体推進部会 様々な人権課題を自分の身の回りから解決するための地域づくり~誰もが安心して住み続けられるまちへ~
5月30日、愛荘町人権教育推進協議会総会ならびに令和6年度第1回人権問題研修講座を、ハーティーセンター秦荘大ホールにて開催しました。大阪から暮らしづくりネットワーク北芝の丸岡朋樹さんにお越しいただき、「であい・つながり差別解消をめざす北芝のまちづくり」をテーマにお話いただきました。
北芝では、住民の様々な強みを生かし、長い時間の経過の中で、NPOや団体、支援グループを作られ、生きにくさを感じている人々の居場所づくりや、地域活性化活動、生活力向上に向けて、地域をあげて取り組んでおられます。
また、実態把握のための住民意識調査を実施され、客観的なデータを基に地域づくりが進んでいました。
もちろん、最初から北芝のようにできるはずはありません。北芝に学ぶべきは、地域の人々と共に活動し、長い時間の中で、人のために尽くせる人々を地域が育ててきたところです。
これから少子高齢化の波は、さらに加速し、地域自治や地域づくりはますます困難となり、地域づくりが低下することも考えられます。
住民一人ひとりが当事者意識を持ち、自分だけでなく周りの人々に目を向け、自分にできることから始めてみることが大切です。
地域みんなで「共助」の関係を今から進めないと、これからの地域を担う人材はなかなか育ちません。地域のコミュニケーションが低下すれば、人権問題は複雑化します。人と人が繋がる課題の解決は、日々の身の回りの問題に気づき、他者理解や合理的配慮、協働等の小さな一歩を、住民一人ひとりが「当事者」として行動し始めることしかありません。
時代の変化に応じた地域づくりのためにも、私たち大人が「気づき」、「実践する力」が大切です。
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