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青雲之志 ~町長コラム~

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滋賀県日野町

◆骨髄バンクドナー候補者に
10月23日(水)、私の携帯電話に『(日本骨髄バンクからのお知らせ)あなたと患者さんのHLA(ヒト白血球抗原)型が一致し、ドナー候補者に選ばれました』とメッセージが来ました。実は、8月下旬に日野町役場で実施された献血会場にて骨髄バンクドナー登録をしたことによる、ドナー合致の連絡だったのです。

まさか2か月で連絡があるとは思わず、正直びっくりしました。骨髄バンク事務局の方に伺うと、短期間での合致は確かに珍しいようです。こんな私でもどなたかの力になれるかもしれず、こんな機会を与えていただいたことへの感謝と、必ずやドナー提供を成功させたいという思いが込み上げてきました。

スケジュールとしては、これから病院での検査などのやりとりが複数回あり、最終的には提供まで3~4か月かかるようです。一般的にドナーが見つかる確率は他人の場合で数百~数万分の1とされ、仮に候補者となっても、本人や家族の同意、仕事や家庭の都合、健康診断結果などによって、最後まで至らない例も多々あるようです。

私が登録をしたきっかけは、「滋賀骨髄献血の和を広げる会」の片岡(かたおか)会長と後藤(ごとう)日野町議からのご案内です。もしもお声掛けがなければ、このようなことになることもありませんでした。少しのお声掛けが誰かの命を救うことにもなる、まさに「命のリレー」とも呼べる啓発活動に頭が下がる思いです。

私にこのような機会を与えていただいたのは何か意味があるかもしれません。日野町を含む県内自治体では、ドナーに対する助成制度もご用意しています。自身の体験を通じて、多くの方々に骨髄バンクの存在を知っていただき、安全にドナー登録や提供をいただける環境であることをお伝えしていきたいと思います。

日野町長 堀江和博

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