◆日野町男女共同参画懇話会会長 正親肇(おおぎはじめ)さん(上迫)
今回は、2月9日(金)に「日野町男女共同参画行動計画〜ひのパートナープラン2019〜」後期計画策定に関する意見書を町に提出された、男女共同参画懇話会会長の正親肇さんにお話を伺いました。
(意見書の提出については本紙9ページをご覧ください。)
◇未来を考えて
今回の後期計画の策定にあたって、正親さんは今と昔を比べる中で、ジェンダーギャップは少しずつ意識されて改善されつつあるが、本来の人としての権利の平等は意識が定着していないと感じられたそうです。意識改革のためには、家庭、地域、行政、事業所で取り組んでいく必要があると考え、「少しでも未来に向かっていいものを残していけるように協力ができれば」との思いで活動されました。
◇教育現場での男女共同参画
正親さんは以前教師をされており、「昔からの意識を崩すことは難しいことです。教育現場において男女共同参画への意識をはぐくむことにより、子どもが家庭で『それは違うんじゃない?』と家族に伝えることができます。長い目で見ると、大きく意識が変わってきます。社会構造を変えるためには、みんながそういう方向に進んでいかなければなりません。学んだことが何年、何十年先にもしっかりと現れて、そのときにいかされるような教育を考えていってほしいです」と話されました。
◇誰もが認めあえる町に
正親さんは、男性の生活に合わされた社会の中で、女性の生活との齟齬(そご)があっても、それは女性の問題ではなく社会の問題だと考えており、「男性、女性、障がいのある方や外国人など、どんな立場の人でも潜在的に持っている能力を発揮でき、誰もがお互いを認めあえる町になってほしいです」と話されました。
また、「女性がたくさん家事をしても褒めてはもらえないところ、男性が少しでも家事や育児をしたら『えらい』と思われるような社会はおかしいです。家事などに追われて、本当の力を発揮できないことがなく、誰もが安心して生涯を過ごせるような地域をつくりたいです」と話されました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>