◆桜谷地域農村RMO推進協議会
「農村RMO」は「農村型地域運営組織(RMO=Region Management Organization)」という意味です。農林水産省の事業の一環で、少子高齢化が進む中山間地の地域保全を目的としています。
今回は、令和5年9月3日に設立された桜谷地域農村RMO推進協議会会長の加納文弘(かのうふみひろ)さん(川原)にお話を伺いました。
◇桜谷地域農村RMO推進協議会とは
JAグリーン近江日野北支店(中之郷)の閉店をきっかけに、農業振興・地域振興のための新たな組織として設立されました。桜谷地区の自治会、農業組合、農業委員、農地利用最適化推進委員、JAグリーン近江などで構成されており、「桜谷地域の住民自らが地域の将来像を考え、その実現に向けて行動することにより、住みよいまちづくりに寄与する」ことを目的に活動されています。
◇農業にとどまらない住民の生活のための事業
事業は、大きく分けると4つあり、「農用地保全」では農地の調査や利用計画や担い手育成など、「地域資源利用」では農産物のブランド化や新規販売ルートの検討のほか、人口増加や交流のための施設づくりなど、「生活支援」では移動支援『おたすけカゴヤ』を含む生活改善や防災支援など、「総務」では会計や広報活動などを行われています。それぞれにワーキンググループが設置され、地域の方がメンバーとして参加する場合もあるそうです。
事務所については、今後はカフェスペースを設けるほか、健康相談や体操、子どもたちの遊びなどを企画し、地域の方が気軽に集まることができる場所をめざして取り組んでいかれます。
加納さんは「すでに行われている事業とまったく同じことをするのではなく、独自のやり方に挑戦し、ほかの組織とも助け合っていきたい」と話されました。
◇地域の皆さんへ
加納さんは、桜谷地域の皆さんへ「豊かな環境の中で『ここが良い』と思って住み続けてほしいです。自慢できる地域にするため、みんなで力を合わせていきましょう」と話されました。
また、「ここがうまくいけばほかの地域でも取り組んでもらって、もっと住みやすく魅力的な町になれば良いと思っています」と話されました。
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