■東近江市の観光資源
市長:令和7年2月で、東近江市は合併して20年目を迎えます。合併がもたらしたスケールメリットは、本市の観光振興にとって大きな原動力になっていると思います。
鈴鹿の山から琵琶湖まで、源流から河口までをひとつの市で見ることができるという豊かな自然が観光の土俵になっています。その豊かな自然の中に、1000年を超える歴史文化資産が数多くあります。
その他にも、世界に認められている五個荘近江商人の商売の理念である「三方よし」の理念や蒲生の堀井新治郎親子が発明したガリ版、さらに奥永源寺は木地師の発祥地で、ものづくりの原点とも言えます。
こういう地域は、日本中を探してもなかなかないと私は自負しています。
奥田:惣村文化の中で豊かな伝統を育み、やさしく守られてきた社寺仏閣もだんだんと社会の変化、産業構造の変化、少子高齢化、そして人口の減少が進み、護持が難しくなってきています。その中で、社寺の運営も、地域の観光資源として見直されるなど、だんだんと外向きに変化をしている状況です。
外向きとは、このたびの聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会の事業のように、行政と協力して、盛り上げたり、神社とお寺が手を組んで事業をしたりすることです。これからのさまざまな展開が楽しみです。
■本市の観光資源の今後の活用方法
市長:一つは、市内の博物館のネットワーク化を図りたいということです。大げさに言うと、東近江市全体を博物館にするようなイメージです。合併したスケールメリットのおかげで、市内には大変多くの博物館があります。昨年には、それぞれの博物館や資料館を評価して、どう位置付け、今後どういう活用をしていくのかという博物館構想を策定しました。
大切なことは、活用の第一歩として市民の皆さんに自分たちの市にはどういう文化資源があって、どういう形で展示されて、将来どういかされるんだろうということを知ってもらうことです。そして、私たちの東近江市にはすばらしい宝物があると再認識してもらうことが大切です。
そういう意味では、観光政策を推進するに当たって、聖徳太子1400年悠久の近江魅力再発見委員会の事業はたいへん意義の大きいイベントであったと思っています。
観光政策を推進することは、東近江市の知名度の向上につながります。具体的かつ積極的に攻めの姿勢で推進していきたいなと思っています。
■市政に期待すること
奥田:今までのお話で、小椋市長にはまだまだやりたいことが数多くあるということがよくわかりました。これからもご活躍いただき、市民が何よりも安心して暮らせるまちづくりを続けていただきたいと思います。
新しい時代に対応しつつ、今までお話いただいたように歴史と文化を大切にしていただければ、これからの発展も約束されるのではないか、このようにご期待を申し上げます。
■市民の皆さんへ
市長:コロナ禍で停滞していたさまざまな施策を、いよいよ今年は取り返すべく、焦り気味にしかも確実に推進し、この東近江市のさらなる発展、そして市民の福祉の向上の実現。こういったことを念頭に置いて、職員一同真剣に取り組んでまいりますので、皆様方の市政に対するご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
■新春対談の様子は、東近江スマイルネットで放送します。(15分番組)
1月1日(祝)
午前8時、正午、午後6時
1月2日(火)
午前8時、正午、午後6時
1月3日(水)
午前8時、正午、午後6時
※詳しくは、東近江スマイルネットの番組表をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>