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りっとう再発見200

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滋賀県栗東市

■旧中島家住宅かまどめしを炊こう!!再始動!
栗東歴史民俗博物館ではしばらくの間休止していた、旧中島家住宅での炊飯体験"かまどめしを炊こう!!"を4月から再開しました。
旧中島家住宅(国登録有形文化財)は博物館敷地内に移築された明治初期の農家の住宅です。炊飯体験に用いるかまどは平成27年に延べ100人ほどの市民の手を借り、半年かけて築造したものです。旧中島家住宅が建てられたころの栗東では、家のかまどは一般的に職人が作るものではなく、その家の住人や近所でかまど作りに長けている人に依頼して作るものでした。旧中島家住宅を移築した当初のかまどもまた、職人ではなくかまど作りに長けた市民と博物館の担当学芸員で作ったものでした。これに倣って平成27年度の再築造の際も、市民の皆さんでかまど作りに取り組んだのです。
旧中島家住宅のかまどはみどころ満載です。例えばかまどには煙突が付いていません。その理由は屋根が植物で葺かれていることにあります。明治初期の栗東の住宅では、瓦葺は一般的ではありませんでした。このような屋根に煙突を設置すると、屋根に火の粉が落ちて火事を起こすかもしれません。煙突がないため煙は家の中で滞留して徐々に外に出ますが、その間住宅内は燻されて害虫が付きにくくなります。
またかまどの形状は勾玉のように湾曲した形をしています。京町屋にあるような直線的なかまどで焚口が5つもあるとそれぞれの焚口に移動して火加減をみなければなりません。湾曲していると、中央に座れば5つ全ての焚口の火加減を同時にみることができるのです。土間を広くとれる農家の住宅だからこその合理的な形状です。
興味深い点がたくさんある旧中島家住宅のかまど。なによりもこのかまどで炊いたごはんは格別においしいと評判です。薪の火の勢いで炊き上げる、つやつや、ほかほかのかまどめし。ぜひ体験してみてください。("かまどめしを炊こう!!"の応募方法はお知らせ版8頁を参照)

問合せ:栗東歴史民俗博物館
【電話】554-2733【FAX】554-2755

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