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写真でたどる ふるさと再発見 No.47

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滋賀県甲良町

【昔の子どもの遊び(3)】
春夏秋冬、それぞれの季節特有の遊びもいろいろありました。今回は四季折々の遊びを思い出してみます。

【春】
春の田んぼは一面「ゲンゲ(れんげ)畑」、畦にはしろつめぐさもいっぱい咲いていました。女の子たちは、それを摘んで草の冠やネックレスを作って喜んでいました。
野辺にさく野草の一つ「カラスノエンドウ」。さやの中の種を抜き、両端を少し切って口にくわえて吹くと「シービービー」という音がするので、子どもたちはこの草を「シービービー」と呼んでいました。
オオバコの茎を使って引っ張り合う「草相撲」なんかもよくやりました。
こんなふうに、春の遊びの中には、草花を使ったものがたくさんありました。

【夏】
夏と言えば、何と言っても「川遊び」。かっとりのところを板でせき止め、プールのように深くしてもらったところで、夏中遊びました。水の流れに身を任せて上流から泳いでみたり、石のすきまに隠れている魚をつかんだりしました。
くぬぎやいちじくなど、樹液の出る木に集まってくるかぶと虫やくわがたつかみも、夏ならではの遊びでした。

【秋】
秋の刈り取りが済んだ田んぼは子どもたちが思いっきり遊べる「原っぱ」です。そんな時期になると、村の駄菓子屋にはゴムを巻いて飛ばす模型飛行機が売り出されます。セメダインで竹ひごとニューム管をくっつけ、そこに飛行機紙を貼って完成。ワクワクしながら飛ばしました。上手に作られた飛行機は風に乗って見えなくなるほど遠くまで飛びました。学校では模型飛行機大会も行われ、よく飛ぶ模型飛行機を作った子は学校代表で地域の競技会に出ていました。

【冬】
冬と言えば「雪」。竹を割り、先を火であぶって曲げてスキー板のようにした竹スキー。木のミカン箱にくっつければ「竹そり」。雪の斜面を滑って遊びました。
また、冬は野鳥の餌が無くなるとき。餌を入れたカゴをわらで囲った中に置き、鳥が餌をついばむタイミングでひもを引っ張ると、パタンと落ちて閉じ込めてしまうというような遊びもやっていました。(今では、絶対やってはいけないことですが)

こんなふうに、四季折々の環境に合わせて、子どもたちは、天気さえ良ければ、外に出て暗くなるまで遊んでいたのでした。
※イラスト 山本 忍氏、及びフリー素材

問合先:ふるさとプロジェクト(図書館)
【電話】38-8088【FAX】38-8089

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