新年あけましておめでとうございます。
町民のみなさまには、令和6年の新しい年をお迎えになられ
お慶び申し上げます。
本町の人口は、高齢層の人口数は変わりませんが、子どもの出生数が減り、総人口も大きく減少しています。過疎対策、財政の健全運営、産業振興など引き続き努力をしていかなければならないと考えております。
■一昨年の10月に、二年毎に開催されている「高虎サミット」が、愛媛県今治市で開催されました。
高虎と村上水軍は深くつながっていたこと、瀬戸内海に面した今治城の築城技術など、改めて高虎のすごさを実感した次第です。サミットにおいて
一高虎公の業績を守り伝えるとともに情報を全国発信すること
一高虎ゆかりの地として、個性あふれる魅力あるまちづくりに取り組むこと
一高虎公をNHK大河ドラマに!が実現するよう努めること
を確認するとともに、本年(令和6年)三重県熊野市で開催される「高虎サミット」では、大河ドラマの実現方策を主テーマとすることが確認されています。
■昨年の10月に、5年に一度の「尼子一族全国大集会」が島根県安来市で開催されました。山城日本一とされる尼子氏の居城だった「月山“富田城(とだじょう)”」の中腹の山中御殿に歴史年表があり
・佐々木道誉の孫である高久が尼子に館をかまえ尼子姓を
・高久の子(道誉の曾孫)が出雲の守護代の尼子持久であり
・尼子持久の孫が尼子経久…の系譜となっています。
戦国時代に中国地方を支配した尼子氏の発祥の地は甲良町尼子であります。
■昨年、甲良町正楽寺においてバサラ大名「佐々木道誉公没後650年記念事業」として
・第一弾が 5月に本山建仁寺から小堀泰巌管長を招き記念講演
・第二弾が 10月に泉山御流の国内各支部から22名の方が参集され、道誉公が大原野で催した宴を模して、家元が伽羅香木一斤(600g)焚きの実演
・第三弾が 11月に狂言の発祥地とされる勝楽寺において、大蔵流の茂山千五郎師、茂山逸平師らによる狂言の大曲「釣狐」が奉納されました。
佐々木道誉公、藤堂高虎公、甲良豊後守宗廣公は、甲良三大偉人と称し大英傑であり、日本の文化芸能においても始祖であり、計り知れない芸能・技術・工匠の足跡を今に残されています。私たちは、このことを誇りとし、機会をみつけ学習を深めねばと思います。
本町の地域特性は、4500年の暮らしの積み重ねで培った地域文化と、“せせらぎ”の農村空間を継承していくことこそ、まちづくりの根幹に置かなければなりません。
住民、企業、教育、行政が力あわせてみんなでまちづくりに邁進いたしましょう。
令和6年1月1日
甲良町長 野瀬喜久男
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