■忍びの里と中世城館
忍びの里伊賀・甲賀は、日本でも有数の城館密集地帯です。その数は合わせると850カ所以上とも言われています。
城といえば石垣や天守のイメージですが、忍びの里の城は、四方を土塁でぐるりと囲まれた一辺約50mのいわゆる土造りの城です。
土塁は敵の侵入を防ぐために、土を堤防のように盛り上げて作った防壁です。高さは5m以上あるものもあり、現地に立つとその高さに圧倒されます。かつて土塁の上をさっそうと走っていた忍者の姿が浮かび上がります。
忍びの里では、見晴らしのよい丘陵の先端や谷の入り口、集落の中に必ずといっていいほど城が築かれました。侵入者は小高い丘に築かれた城から常に監視され、谷の両側から攻撃を仕掛けられると袋のねずみのように退路を遮られました。守りが堅く攻め難い、忍びの里に築かれた城から忍者の戦い方が見えてきます。
問い合わせ:忍びの里伊賀甲賀忍者協議会事務局
伊賀市観光戦略課【電話】0595-22-9670
甲賀市観光企画推進課【電話】0748-69-2190
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