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甲賀の文化財

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滋賀県甲賀市

■ワラう門には福来る藁にかかわる民具たち
神社を訪れると、入口の鳥居にしめ縄がかかっている光景をよく目にします。こうしたしめ縄は一般的に藁を使って作られます。藁は稲などの主に茎の部分を乾燥させたもので、古くから人びとの暮らしのなかで、さまざまに利用されてきました。
草履や米俵、敷き物の「むしろ」をはじめ、屋根の材料にもなるなど、数えきれません。また、使い古された藁製品は、火にくべて燃料にし、さらにその灰を肥料として利用するなど、貴重な資源でした。
そんな藁ですが、縄を作ったり、草履を編んだりする場合、そのままでは固くて材料には適しません。藁を叩いて柔らかくする「藁打ち」の作業が必要です。これによって、細工がしやすくなる上に、しなやかで丈夫な藁を用意することができます。
この藁打ちのときに使うのが「横槌」という木製の民具です。単に「槌」と呼んだり、その用途から「藁打ち」と称したりもします。太い円筒形の頭から伸びた柄を片手で持ち、土間の片隅などに半分ほど埋められた大きな石の上に藁をのせ、何度も打ち叩きます。
この負担を軽減し、より効率的に作業を行うために開発されたのが「藁打ち機」です。ハンドルを手で回すとローラーが回り、そこに藁を通すことで藁打ちができる仕組みです。
甲南ふれあいの館では、今回ご紹介した以外にも、藁にかかわる民具をたくさん展示しています。ぜひ、お越しください。

□体験教室開催
しめ縄づくりと民具の使用体験ができます。詳しくは、28ページへ

問合せ:歴史文化財課普及活用係
【電話】69-2252
【FAX】69-2293

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