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特集/血縁・地縁・社縁につづく「第四の縁」(1)

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滋賀県甲賀市

■「第四の縁」ってなんだろう?
かつては、血縁・地縁・社縁といったつながりがセーフティネットとなり、さまざまな困りごとを抱える個人や家族を支えていました。しかし、急速な社会変化に伴い、三つの縁の機能が弱くなり、制度の隙間にこぼれ落ちてしまう人が増えてきました。例えば、ひきこもりがちな人や、ヤングケアラー、不登校生徒・児童、身寄りのない高齢者などです。
このような隙間の困りごとを支える縁として期待されるのが「この人とつながりたい」「この人を支えたい」という気持ちでつながる「第四の縁」です。
今回の特集は、興味・関心や思いを分かち合うことから生まれる「第四の縁」についてご紹介します。

□血縁
家族や親族のつながりのこと。

□地縁
同じ地域に住む人々同士の助け合いのこと。

□社縁
所属する企業との縁や仲間意識のこと。

□これからの支え合いに必要な「第四の縁」
・ひきこもり
・ひとり親の孤独
・身寄りのない人
・不登校
・8050問題
・ヤングケアラー

■生きづらさや困りごとを「第四の縁」で支える
ヤングケアラーや不登校といった生活課題はさまざまな事情が複雑に絡んでおり、簡単に解決できないからこそ、当事者である子どもや家族の悩みは深いといえます。即座の解決とはいきませんが、つながることなら周囲の者にもできるかもしれません。
日々、生きづらさを抱え悩んでいる人が孤立を深めずにすむのなら、伴走するようにつながることは大きな支えとなります。

◆活動紹介01/喫茶閉庁二時間前
ちょこプラ代表 奥野麻美子(おくのまみこ)さん
ちょこっと、プラっと寄ってくださいね。
代表の奥野麻美子さんは、「地域のなかに誰もが気軽に立ち寄れる相談窓口があったらいいな」と思い活動をスタート。「私もしたい!」と集まった5名のスタッフも個性豊か。それぞれが美容、子育て、学校生活、お金、健康、介護、発達障がいなど専門的な知識を持っています。スタッフが大切にしていることは、的確に助言することではなく、話を聴いて一緒に悩むこと。
開催するなかで、相談に訪れた人がスタッフ側に回って手伝うようになるなど、「第四の縁」の可能性を感じさせる喫茶店です。
こころとカラダに優しい珈琲とレモネードを味わってください。

◇次回OPEN
日時:令和6年1月22日(月)~26日(金)15時~17時30分
場所:市役所別館1階カフェスペース

◆活動紹介02/おっちゃんのおむすび商店
社会福祉法人甲南会 増澤典子(ますざわのりこ)さん
子どもをまんなかに手づくりしていきます。
甲南中部小学校前にある元文房具店を「おっちゃんのおむすび商店」として再開し、登校前に「朝ごはん」を用意するとともに、不登校児童・生徒らの居場所づくりをはじめます。子どもの生きづらさを「お結び」でなんとかしたい。朝ごはんの「おむすび」は、地域住民の力(第四の縁)でつくられます。
社会福祉法人甲南会の増澤典子さんは、「子どもたちが明日を楽しみにしながら布団に入る、そんなまちにしたい」と話します。

◇11月27日(月)にOPENしました!
開催日:毎週月曜日7時45分~
住所:甲南町竜法師1100(甲南中部小前)

問合せ:(福)甲南会せせらぎ苑
【電話】86-1020

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