■隙間の困りごとは分野を越えて受け止める
暮らしの生きづらさや困りごとの解決は、介護、障がい、生活困窮、子育てなど、分野や制度別に発展してきた経緯があります。そのため、分野を跨いだ複合的な困りごと(8050問題など)や、制度に該当しない隙間の困りごと(ひきこもりなど)が喫緊の生活課題となっているのです。
そのように考えると、興味や関心を共通項として生まれる「第四の縁」は、分野や属性を問わないつながりでできており、これからのセーフティネットの基盤となるのではないでしょうか。
□活動紹介03/イノベーションサロン
みんなで℮-こうか世話人 大谷喜久(おおたによしひさ)さん
アイデアの実現に向けて伴走支援します。
福祉・介護・保健・医療・教育・生活困窮等の関係者がゆるくつながり「みんなで℮-こうか」が立ち上がって7年。メンバーは、社会福祉法人、民間、行政、地域住民とまさにごちゃまぜです。みんなで℮-こうかの代名詞といえる活動にイノベーションサロンがあります。大ホールのワンフロアに4つのブースを設けて、興味・関心のあるブース(取り組み発表)にドリンク片手に参加するイベントです。
世話人の大谷喜久さんは、発見とひらめき、そして出会いの場であり、チャレンジする全ての人を支える土壌となればと期待を込めます。
「この人を支えたい」、「こんな活動を始めたい」と思った方・興味がある方は、下記までお問い合わせください。
・地域共生社会推進課【電話】69-2155【FAX】63-4085
・まちづくり活動センター「まるーむ」【電話】70-2595【FAX】70-6046
■”ワクワク感”を持ってスタートしよう
「第四の縁」を立ち上げるなんて、何だか大変そうだと感じられる方がおられるかもしれません。しかし、綿密に計画を立てて、その通りに実施しようとすれば、義務的になってワクワク感が薄れてしまいます。「第四の縁」は、やってみてはじめて生まれる価値を楽しむくらいにスタートする方が、かえって上手くいくのかもしれません。
◆活動紹介04/年の暮れの夕暮れに(歳末の炊き出し)
年の暮れの夕暮れに実行委員会 田中俊之(たなかとしゆき)さん
「第四の縁」を体感しに来てください。ぜんざいもありますよ。
コロナ禍もあり、「つながり」を考えさせられた昨年末。帰省する人も少ない中で「よいお年を」と宛先のある言葉を交わしたい、そんな思いで企画された歳末炊き出しのイベントです。
代表の田中俊之さんは、豚汁であったまって「ええ年やったなあ、来年もがんばろう」と、誰か一人でもそう思って新年を迎えてもらえれば大成功だと言います。
年の暮れに、ワクワクしながらみなさまの席を用意してお待ちしています
◇今年もやります!!~年の暮れの夕暮れに~
日時:12月30日(土)11時30分~16時30分
場所:(福)さわらび福祉会さわらび作業所(水口町水口6743-1)
問合せ:【電話】070-4421-1360
□活動紹介05/小さな図書館droppe(ドロッペ)
私の扉を開けてみてください。
小さな図書館は、その地域に住む人たちに小さな箱に収められた本を無料で貸し出す、アメリカで広がった活動です。
代表者の引田啓子(ひきたひろこ)さんは、「もし、あなたのお家の前に小さな図書館があったら、私はその扉を開けてみたい」と話します。そこには、お互いに無関心なまちでは淋しいとの思いがあるのです。
この小さな図書館を通して、どんな「交換」が生まれるだろう。そんな偶然性を想像するだけでワクワクしてきます。
■あなたも「第四の縁」でつながってみませんか?
地域共生社会の実現に向けたこれからのセーフティネットの基盤として、「第四の縁」のようなつながりを置いて、さらに、そこから関係性が広がるよう地域住民の主体性を尊重することが大切だと考えています。それは、行政側から「計画通りに実施してください」などと、一方的な形をとってしまうのではなく、対話し伴走していく関係性です。
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