■聖武天皇の理想郷 紫香楽宮(しがらきのみや)
「しがらきにはかつてみやこがあった」みなさんはこのようなことを聞いたことがありませんか。
信楽町雲井地域に所在する国史跡紫香楽宮跡は、今から約1280年前、奈良時代中頃に聖武(しょうむ)天皇によって造られたみやこです。
当初は恭仁宮(くにきゅう)の離宮(りきゅう)(天皇が一時的に滞在する場所)として建設が始まり、天平17年(745)には実質的な都として宣言されました。
昭和59年から足掛け38年にわたって実施した発掘調査によって、宮町盆地に紫香楽宮の中心が造営されたことが明らかになりました。見つかった紫香楽宮の中心部には37.3m×11.9mの規模をもつ正殿と2棟の脇殿で構成される朝堂区画とその北側に位置する天皇の私的空間である内裏区画の2つの区画が存在したことがわかりました。
東西に2棟の大型建物が並立する内裏区画の構造は、恭仁宮(木津川市)と類似します。
これらの調査成果をふまえて聖武天皇が造営した紫香楽宮と恭仁宮を比較検討するために左記の日程で紫香楽宮フォーラム「紫香楽宮と恭仁宮」を開催します。本フォーラムを通じて聖武朝の宮都の実像に迫ります。
■紫香楽宮フォーラム「紫香楽宮と恭仁宮」
日時:12月17日(日)13時~16時30分
場所:あいこうか市民ホール入場無料
問合せ:歴史文化財課埋蔵文化財係
【電話】69-2251
【FAX】69-2293
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