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甲賀の文化財

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滋賀県甲賀市

■正福寺木造金剛力士立像が滋賀県指定有形文化財に
甲賀市甲南町杉谷の正福寺が所蔵する木造金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)が、滋賀県文化財保護審議会の答申を受け、3月17日、滋賀県指定有形文化財に指定されました。
正福寺は、寺伝では聖徳太子の建立と伝えられる臨済宗の寺院で、木造十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)と木造釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)はいずれも重要文化財に、木造地蔵菩薩坐像(じぞうぼさつざぞう)は市指定文化財となっており、地域の拠点寺院として多くの文化財を有しています。
この木造金剛力士立像は、像高が、阿形(あぎょう)像197.5cm、吽形(うんぎょう)像197.4cmで、ケヤキ材の一木造です。重量感にあふれながら動きを抑制した穏やかな作風で、制作は11世紀後半の平安時代後期頃とみられます。平安時代にさかのぼる金剛力士立像の作例は少なく、滋賀県内では本像を含む3例のみで、当初の部材を多くとどめている点も貴重であると評価されています。また、本像は屋外に安置されており、経年劣化による傷みが激しくなったため、令和元年度から3年度にかけて保存修理が行われました。
本像は山門に安置されており、いつでもご覧いただけますので、皆様もぜひお越しいただき、長い歴史を重ねた金剛力士像の迫力を感じてみられてはいかがでしょうか。

問合せ:歴史文化財課調査管理係
【電話】69-2250
【FAX】69-2293

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