■第18回スポーツ整形外科関節鏡センターについて知っとこうか
整形外科部長・スポーツ整形外科関節鏡センター長 上中一泰(うえなかかずひろ)
■スポーツ整形外科では何を治療するの?
スポーツ開始の低年齢化、生涯スポーツによる高齢化など、多くの人がスポーツを楽しむようになり特徴的な障害や外傷が発生します。これらに対して専門的な知識を統合し治療する分野がスポーツ整形外科です。野球肘やバレーボール、サッカー等による足関節靭帯損傷、膝前十字靭帯損傷などのスポーツに特徴的な外傷・障害に対し治療することができます。スポーツ障害に有効とされる多血小板血漿(PRP)を用いた再生医療も近日中に開始する予定です。
■スポーツ活動のもたらす効果は?
なんと、滋賀県は現在平均寿命日本一です。これには健康意識の高さとスポーツ参加率が関係していると考えられます。スポーツ活動は血管の健康を保つことで心筋梗塞や脳卒中の予防といった健康寿命延伸効果が注目され、さらにメンタルヘルスへの効果も期待できます。また2025年滋賀国スポ・障スポを迎えるに当たって、スポーツへの機運はますます高まっていると思います。
■スポーツ障害や関節鏡の手術ってどんな手術?
関節鏡は日本で開発され、その後世界中に広まった経緯があり、現在でも最も進歩の著しい分野のひとつです。関節鏡を用いた手術には膝十字靭帯再建術、半月板縫合術や肩腱板縫合術など多くの手術があり良い成績が得られています。またスポーツ等の外傷性軟骨障害に対して培養軟骨移植術も行われています。このようなスポーツによる外傷、障害に対する相談・治療、関節鏡による手術の相談などいつでもお待ちしております。
問合せ:公立甲賀病院総務企画課
【電話】62-0234
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