■第31回 公立甲賀病院の出産環境について知っとこうか
産婦人科 副部長 西村 宙起(にしむら ひろき)
当院は、総合病院であることから合併症などをお持ちの妊婦さんにも安心して分娩してもらえる体制や設備が整っています。もちろん合併症の種類や病状によって安全な診療が難しいと判断された場合には、周産期センターなどの高次医療施設と連携し、ご紹介させていただくこともできます。
助産師は妊娠・出産・育児に亘って妊婦さんをサポートしてくれる非常に心強い存在です。当院に在籍する助産師の多くは日本助産評価機構より認定を受けたアドバンス助産師であり、最新の知識を有して標準的な助産ケアを提供することができます。分娩時だけでなく、妊娠中や産後も助産師外来などで継続的なケアを受けていただくことが可能です。不安なことがあればその都度医師や助産師に気軽に相談いただけます。
帝王切開で出産される場合も、基本的に麻酔科医師による麻酔管理や小児科医師の立ち会いにて、安心安全な手術を施行できるように努めています。
また、新生児・乳児にとって怖い疾患であるRSウイルスのワクチンを導入しています。希望者には妊娠中に接種していただくことで新生児・乳児期に予防効果が期待できます。
当院の分娩室には分娩台の横に小上がりの畳スペースが備え付けられており、LDR室(陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)を同じ個室内で過ごせる部屋)として、お産の間できるだけゆったりと過ごしていただけるように配慮しています。通常の分娩台でのお産だけでなく、この畳スペースを利用してフリースタイル分娩も選択いただけます。ただ、通常の分娩台の方が安全であると判断された場合などは母児の安全が第一ですので、ご希望に添えない場合もあることはご承知ください。もちろん立ち会い分娩も可能となっております。ぜひ当院での健診・分娩をご検討ください。
問合せ:公立甲賀病院(地域がん診療連携拠点病院・滋賀医科大学地域医療教育研究拠点)総務企画課
【電話】62-0234【FAX】63-0588
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