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知っとこうか!公立甲賀病院

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滋賀県甲賀市

■第27回 がんの放射線治療について知っとこうか
放射線治療科 放射線治療主任部長 邵(しょう)啓全(けいぜん)

がん治療の3本柱は手術・薬物療法・放射線治療です。
手術はがんを切除して治しますが、放射線治療は切除せずに治しますので身体の負担が少なくて済んだり形態や機能の温存を図ることができます。

◇放射線治療はなぜがんに効くのですか?
放射線を照射するとがん細胞だけではなくて正常細胞もダメージを受けますが、正常細胞はがん細胞に比べてダメージから回復する能力が遥かに優っています。そこで、正常細胞がダメージから回復したタイミングで照射を繰り返していきます(このような方法を「分割照射」と言います)。そうすることで正常組織の有害事象(副作用)を最小限にしてがんを死滅させることができるのです。

◇放射線治療はどのような手順で行われるのでしょうか?
患者さんやご家族に放射線治療について説明し同意が得られれば、放射線治療計画(計画用CTを撮影したり、コンピュータを使ってどのように照射するかを計画する、など)後、治療を開始します。基本は1日1回、月〜金曜日の週5日照射で、根治目的の場合は6〜7週間を要します。1回の治療に要する時間は15分程度で照射中に痛みなどを感じることはありません。

◇放射線治療の適応となるがんは?
脳腫瘍、頭頸部癌、肺癌、乳癌、食道癌、子宮癌、前立腺癌、悪性リンパ腫など多くのがん(原発巣)の他、脳や骨などへの転移も適応となります。

当院では放射線治療専門医・診療放射線技師・看護師・事務職員がワンチームとなり、患者さんやご家族に寄り添って、安心して安全な治療を受けていただけるように努めています。

問合せ:公立甲賀病院総務企画課
【電話】62-0234【FAX】63-0588

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