■土山宿本陣跡離れ修理で新たな発見
江戸時代から現在まで脈々と受け継がれてきた土山家住宅(土山宿本陣跡)離れ(国登録有形文化財)について、公開活用に向け昨年度修理が行われましたが、その中で明らかになったことの一部についてご紹介します。
修理前および現在の玉座西面の壁(写真1)はフラットになっていますが、過去の調査の中で違い棚を備えた写真(写真2)が出てきて、いつの段階での写真か不明でした。
しかし、この度の修理で壁土をはがした際、違い棚の痕跡が明らかになり、一旦はこの形であったことが明らかとなりました。また、行在所(明治天皇東幸の際の居所)となった記念に明治四十年に大修繕をした旨の墨書が見つかりました。生活様式の変化で、一旦改変したものの、行在所としてあった形に戻すために修繕を行ったことが推測される貴重な事例です。
現在は修理が完成していますが、当時の様子も想像しながら一度ご覧になってみられてはいかがでしょうか。
※写真は本紙またはPDF版を参照してください。
土山宿本陣土山家
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問合せ:歴史文化財課 普及活用係
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