令和6年1月1日に発生した能登半島地震から1年が経ちました。昨年8月には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、いつどこで地震が起きてもおかしくない状況になっています。能登に派遣された職員の体験をもとに今一度災害が起きる前にできることを見直してみませんか?
■“いざ”というときのために「備え」と「助け合い」
災害への備えは、自分や家族の身を守る「自助」と、近所の人や知人、友人と協力して助け合う「共助」、行政機関等による「公助」の3つに分けられます。阪神・淡路大震災では、約8割が「共助」による家族や地域の人に助けられたといわれています。
いざというときに自分を守るために、「自助」「共助」が必要不可欠です。
◇阪神・淡路大震災における救助の主体と救出者数
出典:「平成26年版防災白書」特集第2章「公助の限界」と「自助・共助」によるソフトパワーの重要性
推計:河田恵昭(1997)「大規模地震災害による人的被害の予測」自然科学第16巻第1号参照。ただし、割合は内閣府追記。
●もしものために備えたい~ 能登半島地震の支援の体験から~
・くすり
・ライフライン
・避難所
・耐震
■もしもに備えてチェックしたいポイントを紹介!
●常備薬はは最低3日分、おくすり手帳のコピーを用意
・常備薬…最低3日分、できれば7日分準備!
・おくすり手帳のコピー…どの医療機関でも、スムーズに普段服用している薬と同じ薬を出してもらうことができます。
◇避難所では心の不調も…
災害発生後、今まで住んでいるところから離れた避難所に行くなど、生活環境の変化などによってストレスがかかりやすくなります。
被災者の精神ケアを担当
地域共生社会推進課
課長 竜王 真紀
普段生活している場所と離れたところに避難してきた被災者は、これまでやってきた「田畑や家事などのやることがないことが一番辛い」と話されていました。また、「この先どうなっていくか考えると眠れない」と不安やストレスを話す被災者もいました。こうした経験を通して、被災者のケアについて自分ごととしてとらえ、どのような対策ができるか考えるきっかけとなりました。
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