耳より消費生活Vol.27

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■「ベジブロス」を作ってみませんか
ベジブロスという言葉をご存じですか。「ベジタブル(野菜)」と「ブロス(だし)」を組み合わせた言葉で、野菜くずを煮込んで取るだしのことです。野菜のヘタ・芯・種・皮・ワタ・根といった野菜くずは、日々ごみとして捨てられますが、これらを煮込むことで野菜の甘みやうまみが引き出され、おいしさの素となる「野菜だし…ベジブロス」を作ることができます。また、余っている野菜の切れ端を使えば食品ロスの削減にもつながります。このベジブロスは、おいしいだけでなく、栄養面でも優れています。野菜くずには、フィトケミカル(機能性成分)と呼ばれる健康成分が多く含まれており、ベジブロスのようにじっくり煮込むことで体内に吸収されやすくなります。臭いの強いニンニクやニラ、ブロッコリー・キャベツの芯などは独特な風味が強くなるのでベジブロスには向きません。作ったベジブロスは、冷蔵保存で3日以内、冷凍保存で1カ月以内に使い切りましょう。また、「野菜だし」として、カレー・シチュー・汁物・おひたし・煮物・炊き込みご飯などに活用すると野菜の甘みが感じられ、まろやかな味わいになります。いつもの料理をおいしく、さらに栄養たっぷりなベジブロスを毎日の料理に活用し、野菜を有効活用しましょう。

◆ベジブロスの作り方
▽材料
野菜くず…250g(両手1杯分)
水…1300ミリリットル
酒…小さじ1

▽作り方
(1)大きい鍋に分量の水と酒、野菜くずを入れ、火にかける。
※お酒は、うまみを引き出し、臭みを消してくれます。
(2)沸騰直前まで強火で、その後弱火にして20～30分煮込む。
(3)火を止め、ザルでこす。

問合せ：消費生活学習グループ