■マインド・コントロールを防ぐために
昨年6月、いわゆる霊感商法などの手口による消費者被害の救済や再発を防ぐため、「法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する法律(不当寄付勧誘防止法)」が施行されました。こうした霊感商法の偽装勧誘やマルチ取引の手口には、マインドコントロール(洗脳)下において支配することで、金品や労働などの奉仕を要求してくることがあります。勧誘者はとても親切そうに偽装して近づいてきますが、「ここだけの内緒話だ」、「これを買えば病気がよくなる」などとうそを言い、多額な金品の寄付や経済的負担を要求してきます。そして、「あなたが信頼している人には、邪悪なもくろみがある」と大事な人と絶縁するように迫り、孤立状態となった被害者は、動揺してそれを振り払えず、話の続きを聞かざるを得なくなります。恐怖に怯える状態となった被害者にとって勧誘者は唯一無二の存在となり、明白な脅しがなくても、次第に相手の思想や指示に従順な人になってしまいます。
◆被害に遭わないために…
たたり、呪いなどの心霊現象や悪魔の話、健康、もうけ話などを持ち出され、マインドコントロールされているように感じたら、相手からすぐに離れることが大事です。もし、家族や友人がマインドコントロールされていると感じたら、自分だけで対決せずに、専門の相談機関に相談しましょう。
「出典:2024年版くらしの豆知識」
問合せ:竜王町消費生活相談窓口(防災センター内)
【電話】58-3703
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