■わがまち「竜王」を輝かせる人々
竜王町ではこれまで広く地域を支える奉仕活動や社会に貢献する活動、人知れず地道で心温まる活動などを続けられている方・団体に対し、その活動に感謝するとともに表彰する制度として、「竜王町輝竜の郷あえんぼ賞」を設けています。
今年度も苗村と鏡山村が合併し、竜王町が誕生した4月29日(町制施行の日)に表彰式を執り行い、4名の方々に表彰状を贈らせていただきました。
この賞の名前を冠するアエンボは、4月~5月に野山に咲く可憐な花で、町の花に定めています。今年度受賞された皆さんのご功績からもアエンボの持つ素朴な優しさや温もりのイメージが感じられました。
今後もこの賞をきっかけとして、誰もがきらりと輝くことができるまちづくり活動に、より多くの住民の皆さんが参加いただけることを期待しています。
◆吉田絹枝さん
よしだきぬえ/川守
吉田さんは今まで民生委員や子育てサロン、おたっしゃ教室などの活動を通じて、地域で顔の見える関係づくりを継続されていましたが、ご自身の活動において小学生との関わりが少ないと感じておられました。そこで、「小学生と仲良くなりたい!」との思いから集団登校の見守り活動を始められました。毎朝こどもたちが道路を安全に横断できるよう支援される他、集合場所に来ていない児童の保護者に連絡をとるなどして、安全な登校をサポートされています。数年前からは小学生を見送った後、中学生の見守り活動も開始されました。こどもたちに挨拶をすると「おはよう!」と元気に返ってくる声が嬉しく、「みんなからエネルギーをもらっています」と話されます。これまで小さな1年生が頼れる6年生になっていく様子も見届けてこられた吉田さん。活動を通じてこどもたちの成長を楽しみに感じておられます。今後も吉田さんはこどもたちに寄り添いながら、安全・安心な通学を見守っていかれることでしょう。
◇功績概要
平成26年頃から地域の小学生の登校に付き添い、見守り活動を継続されている。小学生を見送られた後は、中学生が道路を横断する際の見守りをされるなど、児童・生徒の安全・安心な通学に寄与されている。
◆長江茂二さん
ながえしげじ/山面
昔から山面区の堤防には不法投棄が多く、「親世代から地先の草刈りをするように教えられました」と朗らかに話される長江さん。河川が多く流れる山面区において、区民にとって河川愛護活動が少しずつ困難になっていく中、平成12年頃から自主的に足洗川、二重川、善光寺川の堤防や山面グラウンドの草刈り作業を継続されています。急な斜面などでの大変な作業もあるそうですが、「すっきりとした河川を見ると嬉しいし、草刈りは面白い」と事も無げに話されます。地域の皆さんから「長江さんのおかげで河川愛護活動が楽になったわ」とお礼や喜びの声が聞こえると、「また頑張ろう」と力が湧いてくるそう。草が生い茂ると不法投棄が増えることから、「体力が続く限り、草刈りを続けていきたい」と頼もしい表情で今後の活動に意欲を示されます。美しい環境を未来に残すため、生まれ育った故郷を大切に思う心を原動力に、長江さんはこれからも地域の環境を守り続けていかれることでしょう。
◇功績概要
平成12年頃から山面地先の草刈り作業を継続されている。地域の河川愛護活動での負担軽減が図られ区民に喜ばれるとともに、河川環境を維持・向上することで不法投棄の減少にも寄与されている。
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