■「ともに担う」
文:人権擁護推進員
世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ(男女格差)報告で、日本は146か国中118位と深刻な状況にあり、男女平等、男女共同参画社会、女性活躍社会の実現へ向けた今日的な流れに逆行する事態に憂慮を感じます。
様々な法整備もされ、法制度上の男女格差はほぼなくなってきているのでしょうが、実態は長く続いた慣習や社会文化に基づく不平等などが温存されているようです。
家庭や地域、あなたの身近なところではどうでしょうか。「男は仕事、女は家事」「会議のお茶くみは女性で」などと考える人はまだまだ多いのではないでしょうか。中には「俺が稼いでいるから生活できる」と言わんばかりの態度が透けてみえる家庭もありませんか。
よーく考えてみてください。毎日、健康で安心して働くことができるのも、家族みんなが家庭を守るため協力して、それぞれの役割を果たしているからこそではありませんか。「俺が…」などと威張る理由などどこにもないでしょう。
男性、女性を問わず、皆が協力してそれぞれの役割を果たすことで、すばらしい家庭環境が生まれます。それは、学校、職場、地域すべてに共通することだと思います。これが、男女共同参画社会の原点ではないでしょうか。
そして家庭から地域へ。今、地域コミュニティのあり様が問われています。まちづくりを地域の皆で考える時です。今こそ、男女がともに担うまちづくりを考えましょう。
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