かつて孤独を感じていた私たち…
気軽に悩みを話せる仲間と出会いました
■竜王男たちのKAIGO(かいご)
竜王町は認知症の人とその家族など、介護に関わる全ての人の交流と憩いの場所『ふきのとうカフェ』を開催しています。「男性介護者だからこそ分かることもある」と、令和5年12月、ふきのとうカフェの運営事業者であるNPO法人りゅうおうが、男性だけで話ができる場所『竜王男たちのKAIGO』を立ち上げました。ここでは、介護を経験された男性の皆さんが、交流されている様子をご紹介します。
〔金子〕この『竜王男たちのKAIGO』が始まった時、皆さんの話題が印象的でした。みそ汁の具材の話だったり、冬は手が荒れて大変といった話だったり、本当に一生懸命に介護されているんだと感じました。
〔谷口〕介護をしたことで世界が広がったと思います。けれど、やはり男性はプライドがあり、家族を介護していることを言えない人もいると思います。私は、妻の介護をしながら自分自身が鍵をかけ忘れたりしたことがあったので、自分の状況を聞いてもらおうと介護の集いに参加しました。その時、志賀さんに出会いました。
〔志賀〕母の介護経験で学んだこと、自分の体験談を話すだけで、誰かの力になれたらいいと考えています。こういった場で介護保険制度の利用などについて情報交換をしたり、介護の苦労を共有したりできます。また、介護に関係のない昔話に花が咲くこともあります。
〔倉石〕私は妻が若年性認知症になり、平成28年頃に娘から勧められて介護の集いに参加しました。次第に顔なじみの人も増えました。また、ここは男性ばかりなので、気楽に話ができて気が休まります。
〔木田〕県内の介護の集いに参加しています。最初は何を話したらいいのか分からなかったのですが、参加する度にたくさんのことを教えてもらって、今では自分から介護に関するさまざまな話ができています。妻が認知症になって、こういった経験をさせてもらっていると思います。
〔金子〕認知症に関する啓発をコツコツ取り組んでいますが、なかなか理解が進まないように感じています。私事になって初めて理解される人が多いようです。また、認知症の家族のことは隠しておきたいと思われる人もいます。
〔志賀〕まだまだ認知症の家族のことを隠している人も多いです。やはり、身近な人との普段からの付き合いは大切で、包み隠さず、みんなに話しておくと、周囲の人が支えてくれると思います。また、支えられていると分かると心が楽になります。
〔倉石〕こういった場に来られて、日ごろの悩みを発散してほしいと思います。
〔谷口・木田〕しゃべって発散することが大事です!
◇参加者の紹介
〔谷口さん〕町内在住。5年前から妻を介護。
〔木田さん〕湖南市在住。10年以上妻を介護。
〔倉石さん〕町内在住。10年以上妻を介護。
〔志賀さん〕野洲市在住。実母の介護経験を経て、介護者に寄り添う活動を継続。
【男たちだけのしゃべり場】竜王男たちのKAIGO
申込不要 参加無料
日時:9/30(月)・10/28(月)10:00~11:30
※原則毎月第4月曜日
場所:グループホーム希望の家 綾戸 交流ルーム
(住所:竜王町綾戸1041)
問い合わせ先:同法人グループホームわかすぎの丘・七里
担当:坂口、金子
【電話】0748-58-3428
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