■12のつきのおくりもの
スロバキア民話/内田莉莎子 再話
丸木俊 絵/福音館出版
この物語は東欧スロバキアに伝わる冬のお話です。マルシャークの戯曲『森は生きている』の元となった話なので、どこかで目にし、懐かしく思われる人もいるかもしれません。
継母とその娘につらい仕事をさせられながらも、美しい娘に成長したマルーシカ。それを妬んだ継母たちは、雪の降る寒い冬の日、咲いているはずのないスミレを森で摘んでくるように命じます。森の中で途方にくれる彼女の目の前に現れたのは、焚き火を囲む12の月の精たちでした。12の月の精たちは、次々と無理難題を出す継母たちからマルーシカを救ってくれます。
暗い冬の森に鮮やかな民族衣装の絵や色使いが印象的な絵本で、春は若く、冬になるにつれて年老いていく精たちの描写もユニークです。冬に読むとその寒さをより一層感じることができ、この季節にぴったりです。
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