◆どこかでベートーヴェン
中山七里 著/宝島社
何気なく見ていたニュースから級友だった岬洋介(みさきようすけ)の名前を聞いた鷹村亮(たかむらりょう)は、高校時代に暗い影を落としたある事件のことを思い出します。それは、音楽科2年生だった夏休み、豪雨によって孤立してしまった校舎に取り残されたクラスメイトが何者かに殺害されるという事件でした。そして、警察に疑いをかけられた当時17歳の岬は、その疑いを晴らすため、独自の推理と行動力で調査を開始していったのでした。
岬が演奏する場面では、普段クラシックを聴いたことがない人でも、音楽の世界に入り込んだかのように感じてしまうような描写で読み応えがあります。作中の音楽をかけながら読んでみるのもお薦めです。
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