■草津市の誕生から70年
草津市は、昭和29(1954)年10月15日に、草津町、志津村、老上村、山田村、笠縫村、常盤村の1町5村が合併して誕生し、今月でちょうど70年となります。草津は古くから交通の要衝として、また江戸時代には、東海道と中山道が分岐・合流する宿場町として栄えた歴史があり、現在もJR東海道本線、草津線や国道1号、名神高速道路、新名神高速道路などが市内を通っています。誕生当初の人口は3万2,152人でしたが、京都や大阪へのアクセスが良く、商業施設の充実や自然環境の豊かさから、住みよいまちとして高い評価をいただき、今年4月には人口が14万人を突破しました。国の調査によると、令和5年の人口増加率は、本市は1.16%の増加で、全国1,747市区町村中第10位の結果となりました。まちの発展の礎を築かれた先人の努力や功績に感謝を申し上げるとともに、これからのまちづくりに対しての責任を感じております。
本市の発展の大きな要素の一つとして、今年30周年を迎える立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)の開設と、JR南草津駅の開業があります。BKCでは、開設当初は理工学部・理工学研究科の約5千人の学生が学ばれていましたが、現在は6学部・6研究科が設置され、約1万4千人の学生が学ばれています。大学の知の力を行政や民間に提供いただいております他、多くの学生が地元の小・中学生との交流や、地域のお祭りに参加され、にぎわいや活力を与えてくれています。今月号の特集でご紹介していますように、11月10日(日)にはBKCにて、市と共催でBKCウェルカムデー「びわこ・くさつ健幸フェスタ」が開催されます。幸福を意味する「Well-being(ウェルビーイング)」をテーマに、大学の研究に触れる企画やスポーツ、健康、食などを体験するイベントが行われます。また、今年は「草津未来SDGs Awards(アワーズ)」として、学生のアイデアコンテストも実施し、地域の課題に対するアイデアを考えていただいています。全国的には、人口減少社会が進行しておりますが、大学が立地する特性も生かしながら、いつまでも住みよい、活力と魅力のある健幸都市の実現をめざして取り組んでまいりますので、引き続き市民の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
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